ナビタイムジャパンは9月1日、トラックドライバー専用『トラックカーナビ』にて、「地点の気象警報情報」と「トラック防災手帳」を提供開始した。
近年、急な豪雨や大型台風などの気象災害が増えており、ドライバーの安全や安定した輸送を確保するため、荒天の中での運転による危険や走行予定のルート上での突然の通行止めなどへの対応が必要とされている。
2020年2月には、国土交通省より、台風等の異常気象時下においてトラックによる貨物の運送を行う場合に輸送の安全を確保するための措置を講じる目安が通達された。
これらを受けて、『トラックカーナビ』では、ドライバーが安全に運転でき、国土交通省通達にある目安に該当する際には、輸送計画の変更や中止等も検討できるよう、大雨などの自然災害時の防災機能を提供開始する。
まずは、災害前に役立つ機能として、気象警報・注意報が発令された場合に、該当範囲内にある地点の詳細情報画面にて、発令されている気象警報・注意報の内容とそれに伴う輸送基準を表示する機能と、防災・災害時に必要な準備や情報をまとめた「トラック防災手帳」を提供する。
今後は、出発前の対策に加え、走行中や、実際に災害が起こった際に役立つ機能など、出発前から安全に目的地に辿り着くまで、ドライバーを一貫してサポートできるような機能の開発・提供を目指していくとしている。
■地点の気象警報情報
気象警報・注意報が発令された場合に、該当範囲内にある地点の詳細情報画面にて、発令されている気象警報・注意報の詳細と、国土交通省通達にある輸送基準の目安情報を表示。出発前や休憩時間中に、その日の経由地や目的地の天候情報を確認し、警報が出ている場合には、輸送基準の目安を参考に、輸送計画の変更等に役立てることができる。
■トラック防災手帳
大雨や地震などの災害ごとの対応や、事前の備え等をまとめて、トラックドライバーの防災に役立つ内容に特化。公益社団法人全日本トラック協会、一般社団法人石川県トラック協会、東京消防庁、一般社団法人日本自動車連盟が提供している防災手帳やマニュアル、Webサイト等のコンテンツを元に防災・災害時に必要な情報を紹介している。