パイオニアは、12月7日、香港系投資ファンドのベアリング・プライベート・エクイティ・アジア(BPEA)との「パイオニア再生プラン」に合意したと発表した。
BPEAは、パイオニアに770億円を出資するとともに、株主から約250億円で株式を買い取るなど、総額1,020億円でパイオニアを買収。2019年3月26日を以て上場が廃止される。
パイオニアは、業績の低迷と手元資金の減少から、2019年3月期第1四半期決算で「継続企業の前提に関する注記」を記載する事態となり、全社的な経営改善施策の検討を進めてきた。今回、同社がスポンサーとして選出してBPEAとの協議の結果、株式の非公開化が望ましいとの結論に至ったとしている。
今後パイオニアは、2019年1月25日に予定されている臨時株主総会での承認などの手続きを経て出資が実現した後、株式を非公開化し、BPEAの100%子会社となる。
今回の決断に際して、社長の森谷浩一 氏は、「経営陣のトップとして責任を痛感しており、今回の出資が実現した時点で、経営体制を刷新します。私の責務は、これらの改革を成し遂げ、できるだけ早期に、パイオニアを再生させ、世の中の役に立つ、ユーザーの皆様に喜ばれる製品、サービスをご提供していける体制を築くことだと考えております」とコメントしている。