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2024年3月1日【MaaS】

パスファインダー、サイクルキャリア付き片道レンタカーを実施

坂上 賢治

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MaaS事業の最適配置アルゴリズムを開発・運用するパスファインダー( Pathfinder )は3月1日、東武鉄道と連携し日光( 東京 – 日光間 )のサイクリングを気楽に楽しめるサイクルキャリア付き片道レンタカー( サービス名:NIKKOカタレン )を3月下旬から実施する。

 

この「カタレン」とは、レンタカーのアウトレットモールのように、多数のレンタカー・カーシェア事業者様と提携し、回送車両やレンタカーの上り片道利用ユーザーと下り片道利用ユーザーをマッチングさせる「片道乗り捨て専用レンタカーのマッチングプラットフォーム」。

 

本来レンタカーとして利用されない車両を活用するため、事業者は回送コストを抑えるだけでなく収益に変えることが可能となる。また一般のレンタカー事業者であれば、必要な車両数も削減可能としている。

 

また一般ユーザーは、本来事業者がコストをかける回送車両を使うため「片道利用が可能」となるので、通常のレンタカーのおよそ5分の1の価格で利用可能という利点がある。

 

なお、この実証実験は、 日光市観光協会が進める「日光市サイクルタウン」構想の一環として、サイクリストに優しい観光地づくりに向けた〝電車〟〝レンタカー〟〝自転車〟を組み合わせた新しい交通スタイルを提供することで、日光エリアで自転車を利用する観光客の回遊促進及び利便性向上を図り、円滑な移動が可能な魅力ある観光地づくりを目指す。

 

日光には、いろは坂や日光杉並木の他、奥日光エリア、霧降高原エリア、小百等の里山エリアなど、日光市内はサイクリストにとって人気のスポットが数多くある。

 

しかし、それぞれのエリアが長距離に位置していることや、標高差が大きいことから、経験値の高い一部のサイクリストの来訪に留まっている。

 

そこで実証実験では、自転車を容易に持ち運ぶことができるレンタカーサービスを東武鉄道下今市駅前にて提供し、鉄道と組み合わせる事で、サイクリストの移動手段を多様化し、日光市内に訪れるサイクリストの裾野を広げること。また鉄道のみ、クルマのみに加え、自転車を長距離で運ぶ、日光市内でレンタルするなど多様な組合せが、これからの交通アクセスの可能性をどこまで拡げられるか、その検証を行う。

 

さて上記を踏まえ参画する両者は、今回は3台の車両を用いて日光市内外の2路線を開設する。パスファインダーと東武鉄道は、今後も拠点の拡充によるサイクリストの移動手段の多様化と、日光を訪れるサイクリストの裾野を広げることを目指し、事業を拡大させていくと話している。

 

– 路線1:東京(北千住駅)-日光(下今市駅)間でのサイクルキャリア付き片道レンタカー 

– 路線2:日光(下今市駅)におけるサイクルキャリア付きレンタカー(借りた場所に返却) 

上記合計3台

 

・サービス名称:NIKKOカタレン
・サービス開始:2024年3月末頃を予定
・予約開始:2024年3月11日を予定

 

ちなみにパスファインダーは、MaaS(Mobility as a Service)時代の開拓者(Pathfinder)となることを目指し、2020年に設立された。社名は火星探査機Mars Pathfinderに由来し、同機及び同プロジェクトの革新的な姿勢にあやかり、名付けたとしている。

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

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1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

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日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

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株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。