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2024年5月29日【MaaS】

パナソニック含む4者、高高度からの5G通信実証に成功

坂上 賢治

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パナソニック ホールディングス含む4者は、高高度からの第5世代無線通信網の確立を目指した実証実験に成功した。同実証の成功は世界初の試みとなる。

より具体的には、パナソニック ホールディングス( パナソニックHD )、スカパーJSAT、NTTドコモ、国立研究開発法人情報通信研究機構( NICT )、はHAPS( High Altitude Platform Station:高高度プラットフォーム局 / 地上約20 km上空の成層圏を数日~数か月の長期間に渡って無着陸で飛行できる無人飛行体を指す )を模擬した小型飛行機( 共立航空撮影運航のセスナ機 )を用意。

 

 

これを活用して、高度約4kmからの38 GHz帯( HAPSの固定通信用途として国際的に特定されている38.0-39.5 GHzの周波数帯域 )での5G通信の実証実験を成功させた。

 

同実験では、HAPSを用いた5G通信ネットワークのフィーダリンク( 地上局HAPS間の通信 )/バックホール( 多数の高速無線基地局と結ばれた固定局間通信網 )回線の実用化に向けて、HAPSへの搭載を想定して新たに開発した通信装置をセスナ機へ搭載。

 

自動追尾機能をもつレンズタイプのアンテナをHAPS地上局として利用した。これにより、高度約4km上空のセスナ機と地上局3局との間で、38GHz帯電波を利用した5G NR方式( 第5世代の無線アクセス技術 )でのバックホール回線を確立した。

 

 

エアバス社のHAPS例(Zephyr)

 

先の通り、この38GHz帯電波による5G NR方式を使用した上空中継の複数リンクからのバックホール回線実証としては、世界初の試みとなった。

 

なお同実証は、総務省による電波資源拡大のための研究開発「HAPSを利用した無線通信システムに係る周波数有効利用技術に関する研究開発 」に於ける固定通信システムの研究開発の一環として実施された。

 

最後に参画4者は、HAPSを利用した非地上系ネットワークことNTN( 衛星、HAPS、ドローンなどを介して、地上、海、空、宇宙空間を多層的につなぐシステム / Non-Terrestrial Network )は、5Gや6Gの通信エリアを拡大する技術として有益であるため、得られた結果を活用し今後も、HAPSの早期実用化とNTNの実現に向けて取り組んでいくと話している。

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

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1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

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1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

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日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

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株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。