大阪ガスは6月19日、カーボンニュートラル社会の実現やレジリエンス性へのニーズの高まりを踏まえ、EVや蓄電池の使用家庭向けの電気料金メニューを新設。来たる7月1日より契約受付を開始する。
昨今、太陽光発電システムの普及による昼間の余剰電力の発生や、需要ピーク時間帯に於ける市場の電力不足等の社会問題が顕在化している。また地震や台風等の自然災害の増加に伴い、レジリエンス性の向上が課題となり、それらの解決に資する蓄電池やEVが注目されている。そこで大阪ガスは、蓄電池やEVを利用する家庭向けの料金メニューを複数新設する。
まずIoT対応蓄電池(大阪ガスサービス販社が販売し、指定の蓄電池を単体で設置する家庭限定プラン)を単体で利用する家庭向けの電気料金メニュー「MY蓄電プラン+(プラス)」は、季節の電力需要の変動を踏まえて昼間や夜間の電気が余る時間帯の単価を安くして充電を促し、電気が不足する時間帯に放電を促す特徴を持ったもの。
なお充電時間帯の料金単価は、大阪ガスの顧客向けでは初の市場連動型を導入。日本卸電力取引所(JEPX)の市場価格の変動を料金単価(上限あり)に反映することで割安とする。更に同メニューには、電気料金メニューとしては日本初(大阪ガス調べ)となる料金単価に連動して蓄電池の充放電を大阪ガスが自動で遠隔制御するサービスが付帯する。
EVを利用家庭向け(ガス併用住宅で同一場所で充電機能のみを備えた充電設備を持つ家庭限定)の電気料金メニュー「MY EVプラン」は、通年で夜間の単価を安くすることでEVの充電コストを低減させる。また昼間の一部時間では日本卸電力取引所(JEPX)の市場価格の変動を料金単価(上限あり)に反映することで割安とする。
大阪ガスでは、「上記 2 つのメニューを通じて、電力需要の負荷平準化に貢献すると共に、環境に良い機器の普及促進やお客さまの電気代の低減に貢献。Daigasグループは、今後もお客さまのニーズの変化に迅速・柔軟に対応した付加価値の提案を行うことで、料金メニューの多様化を図り、Newノーマルに対応した暮らしとビジネスの実現に貢献してまいります」と話している。
1.新料金メニュー
2.「大阪ガスの電気」申込み方法
2024年7月1日から受付開始。詳細は以下の窓口まで問い合わされたい。
・ 同社ショールーム(ハグミュージアム・DILIPA)
・ 同社コールセンター(グッドライフコール:0120-000-555)
(受付時間 月~土 8:00~21:00/日・祝 9:00~21:00)