オイシックスドット大地の連結子会社・とくし丸は、「移動スーパーとくし丸」稼働数が、4月24日に303台となり、国内で展開する移動スーパー業界で初めて300台を超えたと発表した。
※同社調べ、2018年4月時点
また今年4月には、東海エリアで23店舗のスーパーマーケット事業を展開する義津屋と提携、今秋の稼働を目指すとしている。
地域の過疎化や核家族化などによる買い物難民は、全国に700万人いると推計され(2015年経済産業省調査)大きな社会問題となっている。
内閣府による平成28年版高齢社会白書調査では、全国の65歳以上の高齢者人口は、2025年には日本国民の30.3%に達すると予測。世帯主が65歳以上の単独、または夫婦のみの世帯の割合は、世帯数全体の25%を超える見通しである事から、同社は今後、移動スーパーのニーズはさらに高まる見込みだとしている。
[移動スーパーとくし丸とは]
移動スーパー事業を手掛けるとくし丸は、買い物難民を支援するため2012年に設立され、昨年5月から、オイシックスドット大地の子会社となって事業を推進。
地域のスーパーマーケット(SM)と契約した販売パートナーと呼ばれるオーナー経営者(個人事業主)が、地域の提携SMの商品から400品目1200点の商品を選んで、冷蔵機能を備えた軽車両に積み、各エリアを巡回、商品を販売する。
販売パートナーは、移動スーパーとくし丸の車両を所有、提携スーパーが取り扱う生鮮食品や、生活雑貨等を代行して移動販売。1商品につき店頭価格+10円で販売する利益の内、提携スーパーと折半した5円が還元される仕組みだ。
また、地域の自治体や警察署と見守り協定を結び、客の病気の兆候があると判断した場合には地域包括センターに連絡、他にも詐欺事件を防止するなど、地域の安全も見守っていると云う。
とくし丸は、2012年設立以来、地域密着型SMの協力の元、稼働台数、流通金額共に増加し、月間流通総額は、2017年12月に5億円を突破。
今年4月24日には、サンシャインチェーン本部室戸店1号車(高知)、エスマート湖山店1号車(鳥取)、リバティ長岡店1・2号車(京都)4台を、同時に開業。同時点でのSM提携先は、89社、43都道府県で303台の稼働となった。
更に、今年4月には、東海エリアで23店舗のSMを展開する義津屋と提携、今秋の稼働を目指すとしている。
また、これまでの導入実績を受け、2017年1月以降、ベルク(100店舗)、関西スーパー(65店舗)、いなげや(137店舗)、コモディイイダ(82店舗)、サンリブ(147店舗)等、多店舗展開するSMとも提携、導入を進めているとの事だ。
[企業情報]
会社名:株式会社義津屋
創業:1932年
代表取締役:伊藤 彰浩
店舗エリア:愛知県、岐阜県、三重県
店舗数:23店舗
本社:愛知県津島市新開町1丁目6番地
会社名:株式会社とくし丸
設立:2012年
代表取締役社長:住友 達也
事業内容:買い物難民に向けた移動スーパー事業
本社:徳島県徳島市南末広町2-95 あわわビル3階
[オイシックスドット大地株式会社 概要]
オイシックスドット大地は、有機・特別栽培野菜、添加物を極力使わない加工食品などの食品の宅配サービスを「Oisix(おいしっくす)」および「大地を守る会」で提供。
2013年7月からは、食材とレシピがセットになったミールキット「Kit Oisix」を展開し、累計出庫数が900万食(2018年2月末時点)を突破。今後、NTTドコモと業務資本提携し、ミールキット専用のECサイトを立ち上げる予定。
今年2月には、有機野菜などの宅配サービスを手がける「らでぃっしゅぼーや」を子会社化。移動スーパー事業「とくし丸」も事業を拡大している。