NTTデータは9月28日、レンタカー旅行者向けコンシェルジュサービスを開発し、実用化に向けて検討を開始したことを発表した。
なお、サービスの実用化に向けて、利用者のニーズを満たす機能性や体験、事業者としてのサービスの実現可能性などを検証するため、オリックス自動車、JTBコミュニケーションデザインとともに実証実験を実施、有用性を確認している。
このサービスは、車内に複数設置する専用タブレット端末上で、マスコットキャラクターが旅行案内人となりさまざまな観光スポットやルートなどを提案。同乗者全員が同じ画面情報を見て話し合う時間を共有することで生み出される一体感など新たな移動体験を提供する。
観光スポットは、レンタカーの位置情報と利用者の属性を組み合わせて、利用者の嗜好に合わせて提案するほか、タブレット上で作成したプランから自動連携してナビゲーションする機能なども搭載する。
今後はモビリティ事業者はじめ複数事業者と機能追加やビジネスモデルの検討を行い、2022年度中に観光地での提供開始を目指す。
■実証実験の概要
時期:2021年2月
参加者:NTTデータ、オリックス自動車、JTBコミュニケーションデザインの各社員 約20名
検証方法:都内近郊でサービスのプロトタイプが設置されたレンタカーに乗車し検証
実証したサービス:
車内の助手席や後部座席に専用のタブレット端末を設置し、同じ画面情報を表示する。どのタブレット端末でも画面操作を行うことができるため、どの座席に座っても同じサービスが受けられる。
今回開発した主な機能は以下のとおり。マスコットキャラクターが旅行案内人となり、各機能の説明や案内を行った。
・レコメンド
観光情報データに基づき、車内タブレット端末の位置情報と、個人の年代・性別・居住地などの属性情報を組み合わせて、利用者の嗜好に合わせた周辺のおすすめスポットを提案
・ガイドブック
目的地の飲食店や商業施設の営業時間、おすすめ商品などの情報を提示
・行きたい場所リスト保存・ルート作成
気になった場所や行きたい場所を保存しつつ、目的地の変更や目的地までのルートを自由に入れ替えることにより、ルートが自動的に変更
・ナビゲーション自動連携
目的地を登録すると、目的地までのルートが車内タブレット端末とドライバーのスマートフォンに自動連携し、ナビゲーションを実施