マツダが、平成30年2月1日、国土交通大臣に対して、リコールを届出た。
リコールの対象車は、「デミオ」、「CX-3」、「アクセラ」の3車種、対象台数は、計158,785台(※)。
リコールの概要
[届出者の氏名又は名称]
マツダ株式会社 代表取締役社長 小飼 雅道
[不具合の部位(部品名)]
① 原動機(エンジン制御コンピュータ) ② 原動機
[基準不適合状態にあると認める構造、装置又は性能の状況及びその原因]
① ディーゼルエンジンにおいて、エンジンの保護制御が不適切なため、無負荷状態でアクセルを全開した際に燃焼異常が発生しても、エンジン保護機能が作動しない。そのため、燃焼異常により燃焼圧力が上昇し、最悪の場合、エンジンが破損するおそれがある。 ② ディーゼルエンジンにおいて、低車速で加減速する走行を繰り返すと、燃焼時に発生する煤の量が増え、インジェクタ噴孔部に堆積し、燃料の噴霧状態が悪化することで、さらに煤の量が増え、排気側バルブガイド周辺に堆積することがある。そのため、排気バルブが動きにくくなり、圧縮低下による加速不良や車体振動が発生するとともに、エンジン警告灯が点灯あるいはグローランプが点滅し、最悪の場合、エンジンが停止するおそれがある。
[不具合件数]
① 21件 ② 720件
[事故の有無]
無
[発見の動機]
市場からの情報による
[改善措置の内容]
① 全車両、エンジン制御プログラムを対策プログラムに修正するとともに、エンジンおよびDPF(黒煙除去フィルタ)に堆積した煤を清掃する。 ② 使用者に当該不具合を周知し、エンジン警告灯が点灯あるいはグローランプが点滅した場合は、速やかに点検入庫するよう促す。また、点検入庫した場合には、エンジン制御コンピュータ等を点検し、排気バルブのバルブスプリング、インジェクタを無償で交換するとともに、エンジンおよびDPF(黒煙除去フィルタ)に堆積した煤を清掃する。
[対象車種]
計3車種・6型式
●リコール対象車・通称名
「デミオ」、「CX-3」、「アクセラ」
[自動車使用者及び自動車分解整備事業者に周知させるための措置]
・使用者:ダイレクトメール等で通知する。
・自動車分解整備事業者:日整連発行の機関誌に掲載する。
・対策実施車両:改善実施済車には、運転席側ドア開口部のドアストライカー付近にNo.4172のステッカーを貼付する。
[リコール対象車の製造期間(製造期間の全体の範囲)]
平成 26 年 8 月 5 日~平成 29 年 10 月 30 日
[リコール対象車の台数]
計158,785台
(備考)
※リコール対象車の車台番号の範囲には、対象とならない車両も含まれる場合がある。
リコール対象車の形式等、詳しい情報について
リコール届出一覧表(国土交通省 PDF):
http://www.mlit.go.jp/common/001220054.pdf
改善箇所説明図[1](国土交通省 PDF):
http://www.mlit.go.jp/common/001220053.pdf
改善箇所説明図[2](国土交通省 PDF):