日産自動車が、平成29年12月14日、国土交通大臣に対して、リコールを届出た。
リコールの対象車は、ニッサン「セレナ」、「キューブ」、「NV200バネット」、スズキ「ランディ」、三菱「デリカD:3」、「デリカバン」の6車種、対象台数は、計316,759台(※)。
リコールの概要
[届出者の氏名又は名称]
日産自動車株式会社 取締役社長 西川 廣人
[不具合の部位(部品名)]
電気装置(電源分配器)
[基準不適合状態にあると認める構造、装置又は性能の状況及びその原因]
電源分配器の基板において、回路基板の製造時に不要な半田が付着した状態で防湿材がコーティングされたものがあり、使用過程においてコーティングに亀裂が発生することがある。そのため、高湿環境下において電極間の微細な導通が発生して電極成分が移動し、短絡回路が形成されると、短絡電流の発熱によって、最悪の場合、車両火災に至るおそれがある。
[不具合件数]
10件
[事故の有無]
火災8件
[発見の動機]
市場からの情報による。
[改善措置の内容]
全車両、当該電源分配器を良品と交換する。
[対象車種]
計6車種・12型式
●リコール対象車・通称名
ニッサン「セレナ」、「キューブ」、「NV200バネット」、スズキ「ランディ」、三菱「デリカD:3」、「デリカバン」
[自動車使用者及び自動車分解整備事業者に周知させるための措置]
・使用者:ダイレクトメール等で通知する。
・自動車分解整備事業者:日整連発行の機関誌に掲載する。
・対策実施車両:改善実施済車には、運転者席側ドア開口部のドアストライカー付近にNO4164のステッカーを貼付する。
[リコール対象車の製造期間(製造期間の全体の範囲)]
平成22年2月1日~平成26年9月29日
[リコール対象車の台数]
計 316,759台
(備考)
※リコール対象車の車台番号の範囲には、対象とならない車両も含まれる場合がある。
リコール対象車の形式等、詳しい情報について
リコール届出一覧表(国土交通省 PDF):
http://www.mlit.go.jp/common/001214294.pdf
改善箇所説明図(国土交通省 PDF):