今年5月1日から、異常破裂する危険性が高いタカタ製エアバッグのリコール未改修車両の車検が通らなくなる。国土交通省は、このリコール対象車両のユーザーに向け、車検の有効期間を待つことなく、一刻も早く改修を行うよう注意を呼び掛けている。
1.背景・目的
タカタ製エアバッグは、ガス発生装置(インフレ―タ)が異常破裂し、金属片が飛散する不具合が発生しているため、平成21年以降リコールを実施している。
国交省では、これまでも未改修車に対し、車検時に警告文の交付を行う等、改修促進の取組を進めているが、今年3月末時点の国内の改修率は88.4%。
なおも約220万台の未改修車があること、異常破裂による死者が全世界で少なくとも20人を数え、一刻も早い改修が必要であること等を踏まえ、これまでの取組に加え、異常破裂する危険性が高い未改修車については、新たに、車検を通さない措置を講じることとしている。
※タカタ製エアバッグのリコール対象台数・改修状況の詳細は別紙1を参照
2.車検で通さない措置の対象車両(自動車メーカー9社、97車種、約84万台(本年3月末時点))
<メーカー名、車種、措置対象台数>
– いすゞ、コモ、9台
– SUBARU、インプレッサ/レガシィ、7,529台
– ダイハツ、ミラ/ハイゼットなど4車種、62,852台
– トヨタ・レクサス、ヴォクシー/カローラ/SC430など25車種、419,373台
– 日産、エクストレイル/フーガなど14車種、97,117台
– ビー・エム・ダブリュー、E46/3シリーズ(318i、320i)など11車種、279台
– ホンダ、フィット/アコードなど31車種、227,272台
– マツダ、RX-8/アテンザなど5車種、15,123台
– 三菱、ランサー/アイなど4車種、9,317台
所有車が今回の措置の対象となるかの確認は、検索システムを活用して確認するか、別紙2の自動車メーカーに問い合わせの事。
■車両リコール状況確認:https://www.jaspa.or.jp/portals/recallsearch/index.html
■別紙1(タカタ製エアバッグのリコール対象台数及び改修状況:PDF):
http://www.mlit.go.jp/common/001232869.pdf
■別紙2(自動車メーカー問い合わせ先:PDF):
http://www.mlit.go.jp/common/001232868.pdf
■別紙3(ユーザー向けリーフレット:PDF):
http://www.mlit.go.jp/common/001232867.pdf
■別紙4(整備事業者向けリーフレット:PDF):
http://www.mlit.go.jp/common/001232866.pdf