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2024年7月5日【ESG】

ノマドトレーラー、移転できる別荘型トレーラーを提案

坂上 賢治

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株式会社Nomad Trailers(ノマドトレーラー)は7月5日、宿泊体験事業「THE NATURE」に続き、別荘型ソリューションの「THE NATUREモバイルヴィラ」の提供を開始した。

 

このソリューションは、都会的なセンスとモビリティを追求したトレーラーを活用し、地方の職人不足や建築費高騰、別荘の廃屋化などの社会的課題に対応しつつ、これからの時代に求められる新しい別荘や二拠点生活の新しいスタイルを提供するものだとしている。

 

 

このTHE NATUREと題した製品ラインは、「大自然との調和を通して、自分や大切な人との絆を深め、満ち足りた意識で暮らせる世界を実現する」ことを目指して、2024年6月に発表した宿泊体験をソリューション化した宿泊事業を指している。

 

上記を踏まえて今回リリースした「THE NATUREモバイルヴィラ」は、この宿泊事業向けのトレーラー型キャビンを、“移転できる別荘”として販売する格好の姉妹事業となる。

 

 

近年、日本では、地方の建築職人不足や円安による建築費高騰により、別荘地を所有していても建築に入れない「着工待ち」の別荘地所有者が増えている。また、リモートワークの普及に伴い、都市圏との二拠点生活を希望する人々が増える一方で、地方では魅力的な家屋が絶対的に不足してもいる。

 

更にはバブル期の乱開発や相続放棄によって使われずに残っている別荘地の空き家や廃屋が、倒壊や山火事時の延焼リスク、景観破壊の問題を引き起こしている。こうした地方の別荘地や住環境の課題は依然、その打開策がなく、革新的な解決策が求められている。

 

そこで同社では、クリエイティブなトレーラー型キャビンを中心とした別荘ソリューション「THE NATURE モバイルヴィラ」として提供することで、経済性・モビリティ・サステナビリティに優れ、これからの時代に求められる別荘や二拠点生活の新しいスタイルを提供するのだとしている。

 

 

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そんな「THE NATURE モバイルヴィラ」の特徴は以下の通り

 

(1)都会的センスとミニマリティ:洗練されたデザインとミニマリズムを追求したモバイルヴィラ。日本の自然素材をふんだんに使用。

 

(2)別荘完成までが迅速:建築工事が不要で、迅速に設置できるため、短期間で別荘生活をスタートできる。

 

(3)モジュール性とカスタマイゼーション:モジュラートレーラーシステムにより、居住用のパノラマキャビンに加え、モバイルテラスやモバイルサウナ、モバイルダイニングなどの機能をカスタマイズできる。

 

 

(4)経済性:建築費用や土地開発費用が抑えられ、固定資産税が掛からない(但し自動車税は掛かる)。

 

(5)節税性:減価償却期間4年のキャビン。会社の福利厚生施設等で使う場合、単年の損金計上額が魅力となる。

 

(6)売却柔軟性:モビリティ性により、特定の別荘地の相場に左右されず、全国に購入希望者を探せる。

 

(7)モビリティと利便性:夏は涼しい山間部、冬は温暖な地域など、拠点を季節ごとに移動可能。㈱Nomad Trailersのモビリティサポートサービスを活用すれば、全国のあらゆる場所が拠点移転先の候補地となる。

 

 

(8)サステナビリティと環境保護:建築を行わないため自然環境を破壊せず、環境に優しい設置が可能。設置後に固定してモビリティを失うトレーラー型キャビンが多い中、 THE NATURE モバイルヴィラは、車両番号とモビリティを常に備える。またパノラマキャビン内部からのパノラマビューなど、巨大な2面ガラスを通して、大自然の眺望が楽しめる。(意匠登録申請中)。なお、季節に合わせたヴィラの移転を行う〈モビリティサポートサービス〉も予定している。

 

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THE NATURE モバイルヴィラの今後の展開は以下の通り

 

▷THE NATURE モバイルヴィラ・オーナーズコミュニティ:日本各地の自然の恵みを楽しめるオーナー限定の特別イベントや体験宿泊企画を予定している。

 

▷THE NATUREの特別優待料金:ヴィラのオーナーを対象に、「THE NATURE 八ヶ岳」(2024年8月開業予定)をはじめ、宿泊サービスであるTHE NATUREの各拠点の利用に特別優待料金を適用

 

▷THE NATURE モバイルヴィラ 収益型:ヴィラのオーナーが使用しない日を「THE NATURE」の宿泊事業に活用し、収益の一部を還元するビジネスモデルを提供する予定

 

▷モビリティサポートサービス:季節に合わせたヴィラの移転を行うサービスを予定

 

▷別荘地管理会社や宿泊事業運営会社との連携:空き別荘地の活用や別荘オーナーへの革新的提案を求める別荘地管理会社や、ウェルネスツーリズムを具体化したい宿泊事業運営会社との連携を予定

 

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THE NATURE モバイルヴィラ 展示会|7月11日・12日(赤坂アークヒルズ)

– THE NATURE モバイルヴィラType-A(平屋型)/Type-B(ロフト型)のうち、Type-Aの展示会を赤坂アークヒルズ/カラヤン広場で行う(但し、展示会来場者のための無料駐車場の用意はない)。

– 日程:7月11日(木)15:00〜21:00頃/7月12日(金)10:00〜21:00頃
– 場所:赤坂アークヒルズ/カラヤン広場(東京都港区赤坂1丁目12−32)

 東京メトロ南北線『六本木一丁目駅』3番出口より徒歩1分
 東京メトロ銀座線『溜池山王駅』13番出口より徒歩1分
 東京メトロ日比谷線『神谷町駅』4番出口より徒歩8分
 東京メトロ千代田線『赤坂駅』5番出口より徒歩9分
 東京メトロ丸の内線『国会議事堂前駅』3番出口より徒歩10分

 

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展示車両:THE NATURE モバイルヴィラ|Type-A(予定価格: 2,000万円|消費税込/諸経費別)
寸法:L9120W2460H3600 3320K
面積:17.9㎡
構造:鋼材骨格+LGS
シャーシ:一体型キャンピングトレーラー
外壁:天然木(国産杉)アルミ複合板
屋根:ガルバリウム波板
内壁・天井:天然国産杉
床:オーク無垢材 オイル仕上げ
窓:アルミサッシ ペアガラス
断熱:吹付断熱

 

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株式会社Nomad Trailers|会社概要
社名:株式会社Nomad Trailers(Nomad Trailers Inc.)
所在地: 〒105-6415 東京都港区虎ノ門1丁目17番1号 虎ノ門ヒルズビジネスタワー15階
THE NATUREウェブサイト:the-nature.life(2024年7月中旬に開設予定)
設立: 2024年5月22日
企業理念:モビリティの力で新たな体験価値とスタイルを創り、世界を新鮮さと高い意識で満たす。
代表取締役: 大野修一
事業内容:自然に融け込む宿泊体験「THE NATURE」の運営/新しい体験型の宿泊事業の提携や請負い/常態的モビリティを備えたトレーラーハウスやシャーシの開発・設計・販売/地方観光の活性化を目的とした地域連携事業/サステナブルな観光コンテンツの企画・提供

 

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以下、事業の参加メンバー

 

 

大野修一| 代表取締役
ホテル日航東京に新卒入社、その後、グランド ハイアット 東京(営業部長)、アンダーズ 東京(セールス&マーケティング部長)と、2つの外資系ラグジュアリーホテルでトップマネジメントを務める。また日本政府観光局や東京観光財団で人材育成の講師を務めるなど、業界発展にも取り組む。2022年、トレーラーハウスを活用して自然の魅力を伝える宿泊施設「ザ ノマド 八ヶ岳」(山梨)を開業。2024年6月現在、Googleクチコミ42件連続5点満点を獲得、八ヶ岳地区で最も高い評価を得ている。トレーラーハウスならではの体験価値を普及させるべく㈱Nomad Trailersの代表に着任。

 

柏木タカ|事業設計と事業計画/ブランド設計/マーケティング/システム構想
米国の広告会社で多くのブランドづくりに携わり、GE個人金融部門でマーケティングを統括して無利息融資を社会に広める。その後、Googleにて率いるチームのYouTube広告の取扱高をアジア最大に育て、Visa JapanではCMOとしてキャッシュレス決済を浸透させる。Amazonの決済部門のマーケティング統括を務めたのち、事業家になり、㈱Nomad Trailersの取り組みを通じて、斬新な社会的価値創造と、モビリティx自然資産での地方観光復興を目指す。経営学修士/中小企業診断士。

 

髙橋香織|トレーラーハウスを活用した事業モデルの開発
㈱EAGLEVALLEY代表取締役兼任。北米留学を機に雑貨店Northern Lightsを開業し、20代で北米文化の雑貨店や家具製作販売業を興して事業を成長させ、建物改修や一軒家建築まで業容を拡大。その後、㈱EAGLEVALLEYを創業し、トレーラーハウスや特種車両の日本随一のコンストラクターへと成長させる。トレーラーハウスが秘めた革新的な体験価値を追求するために㈱Nomad Trailersを共同創業。

 

蛭田正徳|トレーラーハウスの企画開発と製造と拠点づくり
1990年代に家具工房を立ち上げ、さらに鉄工技術も習得、表現力豊かな店舗やスタジオ、住宅建設を多く手掛ける。当時の取引先であった高橋香織と家具や雑貨の買い付けに頻繁に北米に行くようになり、現地の「カーゴトレーラー」に魅了され、いつか日本でもトレーラー文化を広めることを決意。2015年に高橋と㈱EAGLEVALLEYを共同設立。その高橋と志を共にし、㈱Nomad Trailersを共同創業。

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。