日産自動車は3月17日、送迎時の幼児の車内置き去り防止をサポートする後付けタイプの「車内置き去り防止支援システム」を、6月より順次全国の販売会社で発売し、併せて設置を開始すると発表した。
対象車種は、「シビリアン」(幼児通園専用車/年式2003年4月~)と「キャラバン」(幼児通園専用車/年式 2005年4月~)。
車内置き去り防止支援システムは、車両のエンジン停止後、運転者や乗務員へ音声案内で車内に残った人員の確認を促し、確認が実施されない等でスイッチが押されなかった場合に、車外へ警報を発する“降車時確認式”装置。万が一車内に取り残された幼児が、スイッチを押すことで車外へ警報を発するため、自ら助けを求めることもできると云う。
なお、車両への取り付けは各販売会社で行う。価格は、取付工賃を含め補助金の範囲内を予定しているとのこと(*1)。
日産は今後も社会課題に真摯に取り組み、安全な社会の実現のため、車両技術の開発に取り組んでいくとしている。
*1:国のガイドラインに適合した安全装置を取り付けた場合の1台あたりの上限額17万5千円を想定。
[システムの機能概要]
<リセットスイッチ>
乗務員へ車内の確認を促す音声案内と確認未実施時に車外へ警報を行う。
①エンジン停止後、車内の確認を促す音声案内を開始。
②乗務員が車内に幼児などがいないかを確認後、車両最後部に設置したリセットスイッチを押すことで、音声案内が停止。
③音声案内開始から一定時間経過してもリセットスイッチが押されない場合、ホーンの吹鳴と、ハザードランプが点滅。
<SOSスイッチ>
万が一車内に取り残された際、スイッチを押すことで車外へ警報を行う。
①取り残された幼児が自ら助けを求める場合、車内に設置したSOSスイッチを押すことで、ホーンの吹鳴とハザードランプが点滅。
②集中ドアロック付車は、SOSスイッチを押すと連動してドアロックが解除。