
タイヤは前年を割るも、エンジンオイルは6%増、バッテリーは13%増
NIQ/GfK Japanは3月27日、全国のカー用品店、タイヤ専門店、ガソリンスタンド、ホームセンター、インターネットの販売実績データを元に、市場規模相当に拡大推計した自動車用タイヤ、エンジンオイル、バッテリーの販売速報を公表した。
タイヤ市場動向
2025年2月の自動車用タイヤ販売は、本数前年比10%減と低調で、夏タイヤでは11%減、冬タイヤが6%減ではあった。夏タイヤは店頭では本数前年比2%増であったものの、インターネットでは本数前年比24%減と前年を大幅に割り込んだ。
夏タイヤをサイズ別にみると、165/55/15の販売が店頭では本数前年比10%増であったことに対し、インターネットでは同25%減であった。タイヤ全体の税抜き平均価格は11,153円と前年同月から4%上昇し、店頭、インターネットともに4%上昇した。平均価格が上昇したことで金額前年比はタイヤ全体で6%減にとどまった。店頭では4%増と微増となったが、インターネットでは19%減であった。
エンジンオイル市場動向
2025年2月の自動車用エンジンオイルの4L缶販売は、数量前年比6%増と堅調であった。店頭では同4%増と微増、インターネットでは同24%増と二桁成長を遂げた。4L缶の主要な粘度では、0W-20が数量前年比5%減であったが、5W-30が同6%増、10W-30は同33%増と伸長した。
4L缶の税抜き平均価格は4,081円と前年同月から2%下落し、店頭では1%、インターネットでは9%下落した。4L缶全体の金額前年比は4%増となり、店頭では3%増、インターネットでは12%増であった。
バッテリー市場動向
2025年2月の自動車用バッテリー販売は数量前年比13%増と好調で、店頭では同14%増、インターネットでは同11%増とともに二桁成長を見せた。JIS規格別にみると、B20の数量前年比が店頭では38%増、インターネットでは19%増と伸長をけん引する結果となった。
バッテリー全体の平均価格は前年同月から3%上昇し13,865円となり、店頭、インターネットともに3%上昇した。金額前年比では17%増と好調に推移し、店頭では18%増、インターネットでは14%増に至った。
・タイヤはカー用品店、タイヤ専門店(メーカー系列を除く)、ガソリンスタンド、インターネットが集計対象。
・エンジンオイル及びバッテリーはカー用品店、ガソリンスタンド、ホームセンター、インターネットが集計対象。