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2022年12月21日【アフター市場】

日ペ、西新宿エリアの5Gを使う自動運転実証に参画

坂上 賢治

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自動運転車両

 

日本ペイントホールディングス傘下で工業用塗料の製造・販売を手掛ける日本ペイント・インダストリアルコーティングス は、東京都の「令和4年度・西新宿エリアでの自動運転移動サービス実現に向けた5Gサービスモデルの構築プロジェクト」(採択事業者:京王電鉄バス)に自動運転用塗料のターゲットラインペイントを提供すると12月21日に発表した。( 坂上 賢治 )

 

ターゲットラインペイントとは人の目視ではなく、自動運転車が搭載しているLiDAR(自動運転用のセンサー)が認識できる特殊塗料で日本ペイントグループが開発したもの。

 

走行経路に塗装するだけで自動運転車が走っている位置推定の精度向上に寄与し、自動運転用のインフラ整備が可能となる。

 

インフラ設置が容易く、その結果、導入コストやメンテナンスコストの削減が見込める他、自動運転車が山林やビル等によりGPSが入りにくい場所でも塗装されたペイントを認識する事から安全走行を支援出来る。

 

また目視ではアスファルトと同化しやすい色としているので、道路の路面標示と誤認しづらく安全面への配慮も容易だ。

 

なお今プロジェクトでは、来たる2023年1月から西新宿エリアに於いて路線バスを用いた自動運転の運行実証が行われる。

 

ターゲットラインペイントは、人口減少や高齢化社会環境下で素早く安価に移動手段を確保する事が出来る。従って人手不足下での円滑な物流機能の維持や交通事故を減らす手段の一つとしての有効性が注目されている。

 

一方で国土交通省と経済産業省の共同設置による「自動走行ビジネス検討会」では、2025年度頃迄にレベル4のサービスを40ヵ所以上で実施する目標を掲げており、日本ペイントグループは塗料分野で培った技術を活かして自動運転に関する政府の取り組みや目標の実現に貢献して行きたい考えだ。

 

 

自動運転バスの運行概要は以下の通り

運行時間:2023年1月23日(月)~2月26日(日)※うち水曜日と木曜日は運休。
運行区間:運行経路および使用バス停(都庁循環<C・H01>と同一経路)新宿駅西口(地下)~都庁第一本庁舎~都庁第二本庁舎~新宿駅西口 ※都議会議事堂は停車しない。

 

「西新宿エリアにおける自動運転移動サービス実現に向けた5Gを活用したサービスモデル構築に関するプロジェクト」に係る情報は以下の通り

 

日本工営:特設HP  https://autonomouscar-tokyo.jp/

 

京王電鉄バス:プレスリリース https://www.keio-bus.com/news/b771903df3fec3142ca4.pdf

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

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1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

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日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

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(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。