日本交通は8月23日、2022年4月入社予定の内定者による、クラウドファンディングを活用した新型コロナウイルスワクチン接種「移動支援プロジェクト」の開始を発表した。
タクシーはプライベートな空間で、ドアtoドアで移動できる唯一の公共交通機関として、多様な個別移動ニーズに応えている。新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言期間中においても、社会活動維持のため国より「事業継続要請」が出されたエッセンシャルサービスとしての役割が求められた。
入社内定者においてもタクシーの社会的役割が理解されていく中において、タクシーをもっと身近に感じてもらい、誰もが暮らしやすい社会作りにどのように貢献できるか、2021年4月より話し合いが持たれてきた。
そのような中、新型コロナウイルスのワクチン接種会場への移動に際して、身体に不自由があったり接種会場が遠かったりした場合に、接種者やその家族にとって移動が負担となっていることが明らかとなり、その課題解決への具体的な取り組みとして今回のプロジェクト立ち上げが提案された。
■プロジェクトの概要
日本交通へ2022年度新卒入社内定者22名が立ち上げた団体“チーム for【C】”が、65歳以上の高齢者、体の不自由な人、妊婦など、移動において困ることの多い人々に対して、ワクチン接種における移動をサポートする取り組みを行う。
クラウドファンディングを通じ、2021年9月23日より2週間にわたり申し込んだ合計140組(1日当たり上限10組)に対して、タクシーによる無料送迎サービス(自宅~自治体ワクチン接種会場間、東京23区・武蔵野市・三鷹市内に限る)を実施する計画だ。
このプロジェクトは、必要な費用を支援してもらうことで、ワクチン接種会場への移動のハードルを下げ、対象者の範囲内で誰もが気軽に利用できるサービスを提供することを目的としている。
なお、プロジェクトはAll-in 方式で実施し、目標金額に到達しない場合も支援金の範囲内で計画を実行し、支援した人にはリターンが届けられる。
■クラウドファンディング実施概要
実行者:2022年度日本交通新卒入社内定者団体“チーム for【C】”
目標金額:70万円
資金使途:高齢者、体の不自由な方、妊婦さんなどを対象とした、ワクチン接種会場への送迎タクシー代として充当する(2021年9月23日より2週間、合計140組)。
募集方式:All-in 方式
募集期間:2021年8月23日(月)~2021年9月23日(木)(予定)