ナビタイムジャパンは1月17日、トラックドライバー専用『トラックカーナビ』にて、大雨などの自然災害時の防災機能として「防災チェッカー」と「防災ガイダンス」等の機能を提供開始した。
近年、急な豪雨や大型台風などの気象災害が増えており、2020年2月には、国土交通省より、台風等の異常気象時下においてトラックによる貨物の運送を行う場合に、輸送の安全を確保するための措置を講じる目安が通達された。これらを受けて、『トラックカーナビ』では、ドライバーの安全や安定した輸送を確保できるよう、2021年9月1日に「地点の気象警報情報」と「トラック防災手帳」を提供開始した。
今回は、自然災害時の防災機能第2弾として、ルート上での国土交通省通達の異常気象時の措置の目安に該当する区間を視覚的に表示する「防災チェッカー」と、現在地から10km以内に異常気象時の措置の目安に該当する区間がある際に、音声ガイダンスにて危険であることを知らせる「防災ガイダンス」機能を提供する。また、「地点の気象警報情報」にて、雨量と風速を値で表示する機能を追加する。
ナビタイムジャパンは、出発前だけでなく走行中でもルート上の気象状況を確かめられるようにすることで、ドライバーの安全確保や、災害時でも持続可能な輸送の維持を実現できるとしている。
■防災チェッカー
ルート上で国土交通省通達の輸送の目安に当たる区間を、視覚的に表示。そのエリアに出ている雨量と風速の予測値、気象警報・注意報情報の発表時刻と詳細、通過予定時刻と共に、該当する異常気象時の措置の目安をテキストで表示する。2019年1月提供開始の、道幅・高さ・角度を自動計算し、通過に注意が必要なポイントを地図上に表示する「ルートチェッカー」機能を拡張したもので、ボタンを押して切り替え可能。これから走行するルート上に危険があるかどうかを知らせ、安全に走行可能かどうかを確認することができる。
■防災ガイダンス
現在地から10km以内に、異常気象時の措置の目安に当たる区間がある際に「およそ3km先、風雪注意報、大雪注意報が発表されています。フォグランプを点灯しましょう。」などと音声ガイダンスにて警告する。発表されている気象警報・注意報とともに、すぐに停車できないケースも考慮し、停車するまでにできる対策も合わせて発話する。
■地点の気象警報情報への雨量と風速表示の追加
目的地や経由地の地点詳細情報にて、「防災チェッカー」「防災ガイダンス」と同様に、雨量と風速の数値を追加表示する。これまでは、警報/注意報の種類と輸送の目安のみを表示していたが、具体的な数値も表示することで、感覚に頼るのではなく、輸送の目安にある基準値に照らし合わせて、輸送の判断が可能になる。