三井ダイレクト損害保険は7月26日、同社および三井住友海上火災保険、あいおいニッセイ同和損害保険、MS&ADグランアシスタンスのMS&ADインシュアランスグループ4社と、日本自動車連盟(JAF)に於いて、電気自動車(EV)が公道で電池切れ(以下、電欠)を起こした際の「電欠現場駆け付け充電サービス」のトライアルを開始すると発表した。
各社は、将来的なEVのさらなる普及を見据え、ロードサービスの拡充を通じてEVユーザーの不安解消へつなげると共に、脱炭素社会の実現に貢献していくとしている。
1.背景
脱炭素社会の実現に向け、EVの普及が期待されるなか、各社には、契約者から「公道に於ける電欠が不安」「現場で充電してすぐに走行したい」などの要望が寄せられていると云う。
現在、三井住友海上、あいおいニッセイ同和損保、三井ダイレクトの3社では、保険に付帯するロードサービスにて最寄りの充電ステーションまでのレッカーサービスを提供しているが、今回、それらの要望を受けて、ロードサービスの一環として、EV電欠発生時に現場に駆け付け、その場で充電するサービスの検討に至った。
2.トライアルの概要
(1)サービス提供の流れ
三井住友海上、あいおいニッセイ同和損保、三井ダイレクト何れかのロードサービス専用コールセンターに、保険契約者からEV電欠発生の申し出があった場合に、現場で充電できる充電器を搭載したJAFのサービスカーを派遣。その場で充電を行うことで、最寄りの充電ステーションまでのレッカー等による移動等の時間を短縮し、電欠現場からすぐに走行を再開できるようにする。
なお、雨天の場合には、充電器の特性上、同サービスは提供されない。また、電欠発生場所等によっては、サービスを提供できないことがあるが、その場合は共に、従来のレッカー車を手配する。
(2)実施期間:2024年7月下旬 ~ 2025年7月下旬の1年間(但し、十分な検証結果が得られた場合には、期限を待たずに予告なくトライアルを終了する場合がある)。
(3)実施地域
【北海道・東北エリア】札幌市街地中心、仙台市街地中心。
【関東エリア】東京都心、千葉市街地中心、さいたま市街地中心、川崎市街地中心、横浜市街地中心、横須賀市街地中心。
【中部エリア】名古屋市中心、岡崎市街地中心、浜松市街地中心。
【関西エリア】大阪市街地中心、堺市街地中心、神戸市街地中心。
【中国・四国エリア】山口市街地中心、高松市街地中心。
【九州エリア】福岡市街地中心、熊本市街地中心。
※充電器搭載車両の配備状況により、対象地域は拡大される予定。
(4)各社のロードサービス専用コールセンター
・三井住友海上:0120-096-991(24時間365日)
・あいおいニッセイ同和損保:0120-024-024(24時間365日)
・三井ダイレクト:0120-638-312(24時間365日)
3.今後の展開
トライアルを通じて、サービスの実効性や効果の検証、ノウハウの蓄積を図ると共に、以下の利便性向上を目指していく。
(1)将来的な自動車保険付帯ロードサービスに於ける「電欠現場駆け付け充電サービス」の提供。
(2)JAF会員向け「無料サービスの適用範囲拡大」の実現。