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2025年3月18日【アフター市場】

MK、沖縄でタクシー・ハイヤー事業を開始

坂上 賢治

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MKグループは3月21日から新たに沖縄でタクシー・ハイヤー事業を開始する。これまで那覇でホテル、レンタカー事業を展開してきた沖縄エムケイが、この3月に内閣府沖縄総合事務局から旅客自動車運送事業の許可を得た。

 

全国では、京都、東京、大阪、神戸、名古屋、福岡、滋賀、札幌に続き、9都市目のタクシー・ハイヤー事業の開業となった。空港送迎サービス、車椅子対応車両などを武器に、自社で培ってきた丁寧で安心な接客サービスと安全・快適な車内空間の浸透を目指し、新天地にチャレンジしてくと述べている。

 

なお沖縄エムケイは、MKグループのうち大阪、神戸、福岡、関空でタクシーを展開している「MK西日本グループ」 (本社:神戸市、グループ代表:青木義明) が2019年に設立。2023年7月から「MKレンタカー沖縄那覇空港店」を。2024年8月からは「那覇エアポートホテル」を運営してきた。

 

そうしたなかで自社の中核事業とし位置付ける、タクシー・ハイヤー事業への進出は悲願であったが、先の3月4日付けで内閣府沖縄総合事務局から事業許可を得ることができた。

 

当初は営業車両10台で開業し、すべて車椅子対応のセレナ (定員5名様、車椅子乗車時は定員4名様) にした。車両は順次増やしていく予定で、アルファードやハイエースなどの大型ワゴン車の導入も計画中という。

 

この取り組みに、沖縄エムケイで代表取締役(MK西日本グループ代表)を務める青木義明氏は、「このたびMKグループは沖縄営業所を開設し、長年の悲願であった沖縄進出を果たしました。これにより、新千歳空港から那覇空港まで、日本全国の主要都市を結ぶシームレスな空港送迎サービスの提供が可能になります。

 

今後は地域の皆さまに愛されるタクシー会社を目指し、すべての車両を車椅子対応とするなど、誰もが安心してご利用いただける環境を整えました。今後ともご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます」と話している。

 

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事業開始に係る参考情報は以下の通り

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1.許認可内容
(1)一般乗用旅客自動車運送事業 経営許可申請
   営業所 : 本社営業所 沖縄県那覇市宮城1-16-10
   車両数 : タクシー10両(車椅子対応セレナ車両 定員5名様 車椅子乗車時4名様)
(2)一般乗用旅客自動車運送事業 運賃設定認可申請

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普通車(中型タクシー)
初乗運賃:最初の1.75kmまで600円
その後運賃:400m増すごと、または時速10km/h以下の走行時間が2分25秒までごとに100円
深夜早朝割増:22時から翌5時まで2割増し
時間指定料金:送迎時間を指定した予約は別途300円
障害者割引:身体・知的および精神障害者割引は1割引

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車いす対応セレナ

スロープつき車両のため、車椅子の方がそのまま乗車できる。乗務員が乗り降りをサポートする。専用の福祉タクシーではないことから車椅子で乗車しても、別途料金は必要ない。

 

車椅子の方の乗降動画:
https://www.youtube.com/watch?v=DfzDYpENjTw&list=TLGG6pMzodCu3-4wNDAzMjAyNQ&t=2s

今後の増車では、アルファードやハイエースなどの大型ワゴン車も導入計画を予定。

 

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那覇空港の定額運賃

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空港発着で、決められたエリア内であれば定額の料金で送迎する。地元の方々のみならず観光による沖縄来訪。ホテル・ゴルフ場・観光施設へのアクセスなど多目的用途に応える。また車両は全てワゴン車両のため、大きなお荷物を積み込むこともできる。

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那覇空港発着:浦添市・糸満市4,500円
那覇空港発着:北谷町6,750円
那覇空港発着:読谷村・恩納村13,500円
那覇空港発着:名護市15,750円
那覇空港発着:本部町20,250円
※別途通行料が必要。記載のほか他の地区での設定もあり。

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2.開業日
2025年3月21日(金)運行開始

 

 

3.MKタクシーの全国に於ける独自サービス
・ ドアサービス
車内から自動ドアを操作するのではなく、必ず乗務員が外に回ってドアを開閉する。荷物を積み込むサポートも行う。

 

・ 挨拶、言葉遣い
顧客への挨拶を徹底、気持ちよく乗車できる配慮を尽くす。笑顔で丁寧な言葉遣いを心がけ、単なる移動手段ではない、上質で快適な車内空間を提供する。この背景には、社内で乗務におけるあいさつのマニュアルを定めているため、乗務員指導を徹底している。

 

・ 制服、身だしなみ
コシノユマデザインによるフォーマルでシックな制服を採用。まずは清潔な身だしなみから好印象を持って貰い、その上でハイヤーのような質の高いサービスを心がける。

 

・ 清潔な車内
車内外はもちろん、見えないところまで徹底的に清掃する。

 

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4.配車の注文先
タクシー配車は、コールセンター
098-969-5400 24時間営業 年中無休

 

専用の「MKスマホアプリ」でMKを呼ぶこともできる。
その他、UberやDiDiのアプリも導入している。

 

ハイヤー配車は、外商部へ
098-969-5401 受付時間10~17時 年中無休
空港送迎やゴルフ・観光の貸切配車などを受け付け。
※求人問合せは総務人事課 0120-40-5644 受付時間9~17時 年中無休

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5.空港送迎に重点
全国9都市(京都、大阪、神戸、滋賀、東京、名古屋、札幌、福岡、沖縄)で展開するMKグループでは、各地の空港を拠点とした空港送迎に力を入れている。

 

2008年に京都でサービスを開始したのを皮切りに、現在全国のMKグループの全てで空港定額タクシーを運行。新千歳・羽田・成田・中部(セントレア)・伊丹・関空・神戸・福岡の8空港で運行中でしていたが、那覇空港でも定額送迎がスタートさせた。

 

大きな特徴は、降りるまで料金の分からないメータータクシーと違い、エリアごとに空港までの定額運賃を設定しているため事前に運賃を知ることができ、かつ渋滞やそれを回避するための回り道をしても運賃は変動しないため、安心して利用できるという。

 

 

6.会社概要

商 号:  沖縄エムケイ株式会社
代表者:  代表取締役 青木義明
設立年:  2019年(令和元年)
営業所所在地: 本社営業所 那覇市宮城一丁目16番10号
車両数:  タクシー10台 レンタカー29台 計39台
売上高:  4,500万円(2024年度予想)
事業内容: タクシー・ハイヤー・レンタカー・ホテル事業
◆ウェブサイト:https://www.mk-group.co.jp/okinawa/
◆採用サイト:https://www.mk-group.co.jp/okinawa/recruit/

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

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1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

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1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

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日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

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(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

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株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

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1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。