MS&ADインシュアランス グループの三井ダイレクト損害保険は、4月23日の発表で、自動ブレーキなどを装備した先進安全自動車に対応した「ASV割引」と、将来の自動運転車の普及も見据えた「不正アクセス・車両の欠陥等による事故の被害者救済費用特約」を新設することを明らかにした。
「ASV割引」は、近年増加傾向にあるAEB(衝突被害軽減ブレーキ)など、運転者の安全運転を支援する技術を装備したASV(先進安全自動車)に対応したもの。
一定の条件を充たすAEBを装着している契約車両に対し、保険料を9%割引する。
「不正アクセス・車両の欠陥等による事故の被害者救済費用特約」とは、自動運転技術の導入が進みつつある、昨今の社会環境変化を踏まえたものだ。
将来的に、自動運転車などが普及し契約車両となった場合、不正アクセスや車両の欠陥等に起因した事故が起こる可能性が考えられる。
そこで、この特約では、そういった場合でも損害を担し、迅速に被害者救済を図るためのものだ。
不正アクセスおよび車両の欠陥等に起因した事故の場合は、被保険者には損害賠償責任が不明もしくはない場合も考えられる。
この特約では、そういったケースでも事故の早期解決と被害者救済の実現を可能にするため、被害者の損害に対し保険金を支払うことにしている。
同社では、他にも「年間走行距離に応じた保険料の見直しなども実施予定。
適応は、2018年7月1日始期の契約からだ。