三菱自動車が、平成30年1月25日、国土交通大臣に対して、リコールを届出た。
リコールの対象車は、「アウトランダー PHEV」、「アウトランダー」、「デリカ」、「RVR」の4車種、対象台数は、計92,307台(※)。
リコールの概要
[届出者の氏名又は名称]
三菱自動車工業株式会社 取締役CEO 益子 修
[不具合の部位(部品名)]
①②制動装置(後輪ブレーキキャリパー)
[基準不適合状態にあると認める構造、装置又は性能の状況及びその原因]
①後輪のブレーキキャリパーにおいて、駐車ブレーキ駆動用シャフトのブーツのシール性能が不足しているため、シャフト部に水が浸入し、シャフトに錆が発生することがある。そのため、そのままの状態で使用を続けると、シャフトの錆がキャリパー内部まで進行しシャフトの回転が阻害され、駐車ブレーキの制動力が低下し、最悪の場合、駐車中の車両が動き出すおそれがある。
②後輪のブレーキキャリパーにおいて、製造工程での検査不良により検査規格を外れる部品が流出したため、ブレーキパッドとブレーキディスクとの隙間を自動調整する機構が作動しなくなるものがある。そのため、ブレーキパッドの摩耗が進行しても、ブレーキパッドとブレーキディスクの隙間が自動調整されず、駐車ブレーキの制動力が低下し、最悪の場合、駐車中の車両が動き出すおそれがある。
[不具合件数]
①266件、②19件
[事故の有無]
無し
[発見の動機]
①②市場からの情報による。
[改善措置の内容]
①全車両、確認のうえ、後輪のブレーキキャリパーが対策前品の場合は、シャフトを点検し、シャフトが固着またはキャリパー内部までシャフトの錆が進行している場合はブレーキキャリパーを対策品と交換し、キャリパー内部まで錆が進行していない場合は錆を除去し、対策品ブーツキットと交換する。
②全車両、確認のうえ、後輪のブレーキキャリパーが対策前品の場合は、ブレーキキャリパー内部のピストンを良品に交換する。①の改善措置においてブレーキキャリパーを対策品に交換した場合、ピストンも同時に良品に交換される。
なお、交換用部品の準備に時間を要するため、使用者に不具合内容を通知し注意喚起のうえ、部品準備が整い次第、年式の古い車両から順次交換する。
[対象車種]
計4車種・7型式
●リコール対象車・通称名
「アウトランダー PHEV」、「アウトランダー」、「デリカ」、「RVR」
[自動車使用者及び自動車分解整備事業者に周知させるための措置]
・使用者:ダイレクトメール等で通知する。
・自動車分解整備事業者:日整連発行の機関誌に掲載する。
・対策実施車両:・改善実施済車には、運転者席側ドア開口部のドアストライカー付近にNo.4168のステッカーを貼付する。
[リコール対象車の製造期間(製造期間の全体の範囲)]
平成24年7月2日~平成28年2月1日
[リコール対象車の台数]
計92,307台
(備考)
※リコール対象車の車台番号の範囲には、対象とならない車両も含まれる場合がある。
リコール対象車の形式等、詳しい情報について
リコール届出一覧表(国土交通省 PDF):
http://www.mlit.go.jp/common/001218792.pdf
改善箇所説明図[1](国土交通省 PDF):
http://www.mlit.go.jp/common/001218791.pdf
改善箇所説明図[2](国土交通省 PDF):