写真左から、博報堂の名倉取締役常務執行役員、三菱自動車の中村代表執行役副社長
三菱自動車工業は7月18日、博報堂と共同で「自然と生きる力を、取り戻す」をコンセプトに新しい体験やサービスを提供するアウトドアに特化したプラットフォームビジネスを行う新会社「株式会社NOYAMA」を設立する。
先のコロナ禍で、志向性の強い顧客を獲得したアウトドア市場は、以降も拡大を続けており、多くの生活者がキャンプなど豊かな自然体験を楽しんでいる。
その一方で昨今は、地震や風水害などの自然災害に向き合うことも増え、その一方でAIが身近なものとなるなかで、改めて自然と対峙する価値や、リアル環境での出逢いを再認識する流れも育まれつつある。そんな環境下で、予てより自らの製品ラインナップを踏まえ、自然と寄り添うモビリティライフを慰安する三菱自動車と、生活者発想を活かしたマーケティング施策を打ち出す博報堂は、双方の美点を掛け合わせて、コロナ禍以降の新しいアウトドア体験を提供していくことで合意。アウトドアに特化した事業会社「株式会社NOYAMA」を設立した。
この「NOYAMA」の社名の由来は現在の大人が、かつて原っぱや野山を駆け回った子供時代を想起。そのような原風景への回帰や自然との触れ合い求める消費者層に向けて、前時代とは異なる豊かなアウトドア時間を提供することを目的に「NOYAMA」という社名とし、実事業に於けるサービスプラットフォームも同名称で立ちあげていきたい考えだという。
初年度に於ける具体的な提案の中身は、自然の中にあるものだけを使ってサバイバル感覚で参加する「冒険の学校」、BEVやPHEVを介して自然の中で家電を使う体験を通じて、いざという時でもスマートに生きる術を体験するための電化製品のレンタルサービス「e-Outdoor」などがあり、ひとまず前出の2つのサービスの提供を始動させていく構えとだ。
また更に中期的には、同一延長線上のプラットフォームビジネスとして、EC事業、広告配信事業、データコンサルティングなど、幅広い事業展開を目指していきたいとしている。
上記を踏まえた初年度の提供サービスは以下の通り
「冒険の学校 -みる、つながる、やってみる-」
ブッシュクラフト(最小の道具でアウトドア生活を愉しむためのスキル、Bush<やぶ>、Craft<手技>という2つの言葉から作られた造語)の実践や、自然で生きる知恵を学び、自然の中での生活を愉しめるための以下の学びを習得してみる。
(選択肢1)ノウハウ動画ライブラリー
(選択肢2)オンラインコミュニティ
(選択肢3)リアル体験イベント情報ポータル
「e-Outdoor」
大容量バッテリーを備えた『アウトランダー』や『エクリプス クロス』などと、便利なアウトドアギア・電化製品を一括で借りられるレンタルサービス。キャンプをこれから始めたい層だけでなく、旧来のキャンプとは異なる体験をしたい向き、新たなキャンプ体験の機会を提案する。
新会社情報
社名:株式会社NOYAMA
事業開始:2024年7月
代表取締役:久保田 和拓
所在地:東京都中央区日本橋小舟町8-13-405
株主:三菱自動車 66.6%、博報堂 33.4%
主な事業内容:・アウトドア関連のプラットフォームサービス事業
URL: https://noyama-outdoor.com