三菱ふそうトラック・バス(以下、MFTBC)は4月15日、新型コロナウイルス対策として大型路線バス向けに開発した「ウィンドバイザー」の販売が、6,000セット以上に到達したと発表した。
ウィンドバイザーは、雨天時のバス車内の換気を確保するために開発され、昨年7月に販売開始された商品。MFTBCの大型路線バス「エアロスター」の側窓部に後付けすることで、雨天時でも雨水の車内侵入を防止して、窓を10cmまで開けられるようになると云う。
大型路線バスでは、乗降時のドア開閉により車内換気が確保されてはいるが、昨今ではさらなる換気のため、窓を開放しての運行も行われている。
そのような状況を受け、MFTBCでは、大型バスの乗客が増加傾向にある雨天時においても車内換気を可能にする「ウィンドバイザー」の装着を提案。その販売数が今回、6,000セット以上に到達した。
MFTBCは、自社で実施したウィンドバイザーを取り付けた大型路線バス「エアロスター」の換気に関する実験において、規定の10cm窓を開けた状態で、換気の開始から終了までに約4分という結果を確認。また導入したバス事業者からは、雨や雪が多い地域で天候が悪い日の換気の確保に有益といった意見や、受験シーズンにおいて新型コロナ対策車両を運行することで安心できるサービスが提供できたなどの意見の他、新型コロナ対策として、当面新車購入時には必須のアイテムになるといったコメントも得ていると云う。
ウィンドバイザー販売6,000セット到達を受けて、MFTBCのバス事業本部長である高羅克人氏は、次のようにコメントしている。
「一般路線車両においては乗降時のドア開閉で室内換気は確保されておりますが、さらに窓を開けて走行することによって換気性能の向上が図られるものと考えています。ウィンドバイザーを装着することにより、雨天走行時でも雨の車内浸入を防ぎ換気することが可能となります。特にこれからの梅雨を迎える時期においても、お客様にも乗務員にも安心して乗車していただき、信頼性向上に繋げられるアイテムです」。
MFTBCは、新型コロナ対策に伴う新しい生活様式に対応し、乗客ならびに運転手の安全をサポートすべく、今後も様々なニーズに対応した製品開発を行っていくとしている。