三菱ふそうトラック・バス(以下、MFTBC)は6月2日、アフターセールス向け部品倉庫「厚木部品センター」(神奈川県厚木市)を、横浜市幸浦へ今年4月に移転。「幸浦部品センター」として稼働を開始した新部品センターの開所式を、5月30日に実施したと発表した。
厚木部品センターは、1978年に開設された三菱ふそうの部品供給網の基幹拠点。以降、日本国内の販売・サービス拠点に部品を提供すると共に、ハッテン(フランス)、チェンナイ(インド)、ドバイ(アラブ首長国連邦)等のダイムラートラックグループの物流拠点と連携し、海外市場への部品輸出機能も担うなど、凡そ14万点の部品を常時保管し、1日平均約1万9千点の部品を出荷してきた。
今年4月、MFTBCは、この厚木部品センターの全ての部品管理・供給機能を、「ESR幸浦ディストリビューションセンター1」内に移行(延床面積65,500㎡を利用)。アジア太平洋地域の大手不動産企業である「ESRグループ」が手掛けたこの施設は、国内のエネルギー効率認証制度で最高ランクを取得するなど、高水準の環境配慮もなされおり、また、横浜港や都市間道路、MFTBCの川崎製作所にも近接することなどから、部品の納品時間を従来に比べて平均3日短縮することが見込めると云う。
また今回、これまで川崎市東扇島の完成車モータープール(約1,500台が収容可能)で保管していた完成車の一部を幸浦に、輸出市場向けを川崎港に隣接する横浜市大黒ふ頭に移転。幸浦に重要な物流機能を集中させることで、よりスムーズな物流体制の構築を目指す。
MFTBCは、現在会社を挙げて進める業務効率向上の取り組みを通じて、今後もさらなるサービスの向上と部品供給力の強化を実現し、「世界を動かし続ける全ての人々のために」というダイムラートラックグループの目的達成に向けて進み続けていきたいとしている。