三菱自動車工業 と、持続可能エネルギーの調達・供給を担うENEOS Power、デバイス機器を介したエネマネシステムを提供するネイチャー( Nature )の3社は5月17日、岡山県倉敷市を舞台に、個人家庭保有のEV充電を遠隔制御する「おうち de ENEマネ( V1Gサービス / 電力系統から電動車への単方向の充電制御 )」の実証を2024年度下期から開始する。
上記の実証内容は、EVの充電時間を遠隔管理して電気料金の価格を最適化するというもの。3社は、その一連のサービスを「おうち de ENEマネ」と題した一括りのサービスとして仕立て、今回はエネオスグループや三菱自動車工業の社員が保有しているEVと充電器を対象に、個人宅に置かれたEVへの充電時間を遠隔でコントロールする。
より具体的には、元々EV実装されているコネクティッド技術( インターネットや無線通信を利用して車両が外部のデバイスやサービスと情報通信して、リアルタイムの車両情報取得や遠隔制御を行う技術 )を通じ、個々の自宅に置かれたEVの電池残量などの情報を、制御システムへ向けてデータを送信。
こううしてクラウドを介して受けたEVの蓄電情報を、エネルギー管理システムが精査・検証して、電力の市場価格が安い時間帯にEVを充電するよう、自宅の充電器へ充電時間等を指示する。
なお太陽光発電設備がある家庭では、国内初の取り組みとしてシステムが、EVのリアルタイムな充電電力量を把握し、太陽光発電設備の自家消費最大化を実現させる充電等のコントロールを行う。
3社は、「遠隔コントロール等に関する技術検証を実施すると共に、電力調達コストの削減による収益性について検証し、事業化に向けて検討を進めてまいります」と説明している。
上記に係る各社の役割は以下の通り
社名:ENEOS Power
役割:
_電力調達コスト削減による収益性検証を含むプロジェクト全体管理
_家庭への電気供給
社名:三菱自動車
役割:
_車両の提供
_コネクティッド技術を活用した車両情報の連携
社名:Nature
役割:
_電力市場価格や車両情報を基にした充電器制御