国土交通省は9月10日、令和3年度 グリーンスローモビリティの活用検討に向けた実証調査支援事業の「実証調査地域」を発表した。
環境への負荷が少なく、狭い路地も通行が可能で、高齢者の移動手段の確保や観光客の周遊に資するグリーンスローモビリティ(略称:グリスロ)の地域での活用に向け、地方自治体を対象に実証調査地域を募集したところ、審査の結果、7地域を選定した。今後、選定された地域において実証調査を実施する。
■選定された地域
– 茨城県 取手市
高低差を抱える高齢化住宅団地における路地ネットワークを活用したグリーンスローモビリティの有効性実証事業
– 茨城県 石岡市
石岡市における南台地区とばらき台地区を繋ぐ地区間道路を活用したグリーンスローモビリティ実証事業
– 東京都 港区
都心区における旅行者・居住者向けマイクロツーリズムの実証実験
– 新潟県 佐渡市
歴史ある小木港町を巡る次世代モビリティ導入実験事業
– 長野県 駒ケ根市
中央アルプス国定公園の山麓に点在する観光拠点を周遊する環境配慮型観光モビリティ実証実験
– 奈良県 天理市
奈良県下最長のアーケード商店街を次世代モビリティがつなぐ実証事業
– 岡山県 高梁市
あいのりが楽しい!コミュニティツーリング~ コミュニケーションツールとしての公共交通を考える。 ~
■グリーンスローモビリティとは
時速20㎞未満で公道を走ることができる電動車を活用した小さな移動サービス。
・従来の公共交通ネットワークを補完する 「低速の小さな移動サービス」
・運転手と乗客や乗客同士、乗客と歩行者などのコミュニケーションが弾む機能を持つ 「乗って楽しい移動サービス」
・地域が抱える交通等の課題解決と脱炭素社会の確立を同時に実現