国土交通省は12月1日、自動車局での大雪時の大型車立ち往生防止対策について発表した。
自動車局では、2021年も①車両対策(冬用タイヤの装着やチェーンの携行・装着の徹底)、②運送事業者対策(道路管理者が撮影した写真も踏まえた運輸局による指導・監査)、③荷主対策(荷主への周知体制の確立)を3つの柱とする大雪時の立ち往生防止対策を実施している。
■冬期の走行における注意点
①自動車ユーザー
・積雪・凍結路では、必ず適切な冬用タイヤの装着する。
・冬用タイヤは溝深さが新品時の50%以上残っていることを、「プラットホーム」で確認する。溝深さが「プラットホーム」に達している場合、冬用タイヤとして使用できない。
・チェーンを駆動輪に装着すると、冬用タイヤより積雪・凍結路での発進・登坂性能が向上する。チェーンの携行・早めの装着を心掛ける。
②トラック・バス運送事業者
・年末年始の輸送等に関する安全総点検の実施項目「6.大雪に対する輸送の安全確保の実施状況」について、重点的に確認する。
・雪道において、悪質な立ち往生事例が発生した場合は、監査で事実関係を確認した上で、講じた措置が不十分と判断されれば行政処分の対象となる。
③荷主
・大雪などの異常気象による突発的な事象により、運送経路の変更や運送の中止などの必要が生じ、その原因となった事象がやむを得ないと認められる場合には、運送経路の変更等を認めるといった、協力が必要となる。
・大雪などの異常気象により、運送に支障を来すことが予め予想される場合には、配送拠点に留置する在庫の積み増しや、予定されていた配送時間の前倒し、運送可能域内での物資の融通を行うことにより、トラック事業者への不要不急の運送依頼を控えるといった、協力が必要となる。