国交省は、2月1日、リコール対象が少数である100台未満の届出について、平成30年1月分の7件を公表した。
1.[届出者]:三菱自動車工業株式会社
[届出日]:1月15日 [届出番号]:4183
[車名、通称名等]
三菱、アウトランダーPHEV
[対象台数]
2
[製作期間あるいは製作日 / 輸入期間]
平成29年12月27日
[不具合の部位等]
右側リヤフロアーサイドメンバーにおいて、トレーリングアーム締付用パイプナットの溶接位置が不適切なため、溶接強度が不十分なものがある。そのため、そのまま使用を続けると、右側リヤフロアーサイドメンバーからトレーリングアームが外れ、走行安定性が損なわれるおそれがある。
2.[届出者]:日立建機株式会社
[届出日]:1月18日 [届出番号]:4171
[車名、通称名等]
日立、ZX125W-6
[対象台数]
36
[製作期間あるいは製作日 / 輸入期間]
平成29年9月1日~平成29年12月13日
[不具合の部位等]
ショベル・ローダの原動機において、オイルフィルターカートリッジの組付けの作業指示及び作業が不適切なため、締付けトルクが低く、走行時の振動等により緩むことがある。そのため、そのままの状態で使用を続けると、エンジンオイルが漏れ、警告灯が点灯し、最悪の場合、エンジンが焼きつくおそれがある。
3.[届出者]:日本フルハーフ株式会社
[届出日]:1月18日 [届出番号]:4176
[車名、通称名等]
フルハーフ、-
[対象台数]
71
[製作期間あるいは製作日 / 輸入期間]
平成29年5月11日~平成29年11月22日
[不具合の部位等]
セミトレーラの制動装置において、ブレーキシューとライニングの組付けが不適切なため、リベットで適切に固定されていないものがある。そのため、そのままの状態で使用を続けると、ライニングが外れ、外れたライニングが、ドラムとブレーキカム、または、他のライニングとの間に挟まり、ブレーキが引きずった状態となり、最悪の場合、火災に至るおそれがある。
4.[届出者]:日野自動車株式会社
[届出日]:1月18日 [届出番号]:4179
[車名、通称名等]
日野、日野デュトロ
[対象台数]
33
[製作期間あるいは製作日 / 輸入期間]
平成29年6月7日~平成29年10月18日
[不具合の部位等]
小型トラックにおいて、燃料配管の固定金具ならびにスタータ配線の固定金具の組み付け作業が不適切なため、燃料配管とスタータ配線の配索位置がずれて、スタータ配線が周辺部品と干渉するものがある。そのため、そのままの状態で使用を続けると、当該配線の被覆が損傷して短絡し、エンジンが始動できなくなるおそれがある。
5.[届出者]:FCA ジャパン株式会社
[届出日]:1月18日 [届出番号]:外-2581
[車名、通称名等]
クライスラー 他、ジープ・チェロキー他
[対象台数]
5
[製作期間あるいは製作日 / 輸入期間]
平成26年8月6日~平成26年9月4日
[不具合の部位等]
後部座席において、座席フレームの製造が不適切なため、フレーム接続部のボルトの軸力が不足しているものがある。そのため、走行振動等により当該ボルトが緩み、そのままの状態で使用を続けると、走行中に異音が発生し、最悪の場合、座席フレームが破損するおそれがある。
6.[届出者]:三菱自動車工業株式会社
[届出日]:1月25日 [届出番号]:4192
[車名、通称名等]
三菱 他、ek 他
[対象台数]
4
[製作期間あるいは製作日 / 輸入期間]
平成30年1月8日~平成30年1月9日
[不具合の部位等]
原動機のシリンダーヘッドにおいて、生産設備変更時の検証が不適切なため、オイル通路の加工穴に穴を塞ぐためのスチールボールを誤って2個圧入したことでオイル通路が閉塞しているものがある。そのため、オイル供給不足によりカムシャフトのジャーナル部が焼き付くおそれがある。
7.[届出者]:メルセデス・ベンツ日本株式会社
[届出日]:1月31日 [届出番号]:外-2590
[車名、通称名等]
メルセデス・ベンツ、S550
[対象台数]
1
[製作期間あるいは製作日 / 輸入期間]
平成27年4月10日
[不具合の部位等]
電動パワーステアリングにおいて、制御ユニット内のトランジスタを固定するブラケットの製造が不適切なため、走行振動等により当該ブラケットが破損することがある。そのため、制御ユニット内の温度が上昇し、そのままの状態で使用を続けると、警告灯が点灯するとともにパワーステアリングのアシスト機能が失われ、操舵力が増大するおそれがある。
リコール対象車の形式等、詳しい情報について
少数台数のリコール届出(平成30年1月分)(国土交通省 PDF):