ミートラック(MeeTruck)は11月4日、自社開発の物流事業者向け配車支援サービスのスマートフォンアプリ(テスト版)を公開した。アプリはドライバーおよび配車担当者向けの2種類があり、まずはAndroidTMアプリでの提供を開始する。ミートラックは、2020年10月15日に提供開始したウェブアプリケーションに加え、今回新たにスマートフォンアプリ(テスト版)を公開することで、各企業のさらなる業務効率化に貢献し、物流業界のDX(デジタルトランスフォーメーション)を支援するとしている。
これまで各社の配車担当者は、ホワイトボードや紙の帳票を使って配車計画を作成することが多く、社外で運送業務を行う各ドライバーに対して新たな指示を伝える際、都度、SMSでメッセージを送ったり、紙の帳票を撮影して写真を添付したりする必要があり、作業が煩雑になっているという課題があった。また、配車担当者が外出をする際には、顧客からの問合せに備えて、紙の配車表を束にして持ち歩くといったケースも聞かれた。
今回、ミートラックが公開したドライバー向けアプリでは、各ドライバーがミートラックの配車支援サービスで作成された配車表をスマートフォンで閲覧して、自分に割り振られた運送業務の内容を確認できる。また、ミートラックのアプリから、地図アプリや電話アプリを呼び出すことで、簡単に荷物の積み地や卸し地を地図上に表示したり、各地点の担当者への電話連絡を行ったりといったことも可能。
一方、配車担当者向けアプリは、配車担当者が外出先でも配車表を簡便に確認できる。直近の配車表だけでなく、過去の作成分や、将来の日付で作成中の下書きも、日付を選択して表示することができ、これにより、配車担当者は、紙の配車表を持ち歩く必要がなく顧客から問合せがあった際にスムーズに対応できるようになる。
ミートラックでは、今後、ドライバーの運送業務の進捗管理を行う機能を追加して提供するほか、iOSアプリの提供も準備中とのことだ。