マツダは9月2日、クリーンディーゼルエンジン「SKYACTIVE−D 1.8」を搭載する「MAZDA3」と「CX−30」の初期型モデルを対象に「マツダ スピリット アップグレード ディー 1.1(MAZDA SPIRIT UPGRADE D1.1)」と銘打った最新のエンジン制御プログラムを用いて同日より、全国のマツダの販売店を通じて刷新するサービスを開始した。
対象車両は、MAZDA3の場合2019年4月2日~2020年11月3日迄の生産モデル(車体番号でBP8P-100012~BP8P-110288の範囲)、またCX−30の場合は、2019年8月6日~2020年11月30日迄の生産モデル(車体番号DM8P-100006~DM8P-112162の範囲)が対象となる。刷新価格は4万6200円で別途工賃が必要になる。
同サービスは国内仕様車を対象とした国内専用サービスとなっており、昨年11月に道路運送車両法の一部が改正された事により実施可能になった新サービスだ。具体的には車両を販売後に、消費者に引き渡したクルマの使用中に於いて、ソフトウェアアップデートにより性能変更や機能追加(改造)を可能にする新たな許可制度を受けて実施される。
ちなみに米国などでは、インターネット網などの通信環境を利用したOTA(Over The Air)でより積極的な機能アップデート策が行われるようになって来ているが、日本国内に於いては、ひとまず販売会社にクルマを持ち込んでの機能改善が、自動車メーカーの新たな顧客サービスとして実施されていく流れとなった。
また、これに伴い、サービスの詳細や開発者の想いについて紹介する、開発エンジニアによるトークショーを、9月4日(土)20時から公式YouTubeチャンネル に於いてライブ配信される。
なおマツダは今年2月に既存車両の保有ユーザーを対象とした商品性向上のための最新化サービス「マツダ スピリット アップグレード(MAZDA SPIRIT UPGRADE)」を開始済み。今回新たに追加サービスはSKYACTIVE−D 1.8エンジンのアップグレード第1弾として販売・実施された。
今回は、エンジンの制御プログラムが最新化される事で、燃費性能はそのままに最高出力が116PS/4000rpmから130PS/4000rpmへと14PSアップされ、発進から加速の時に応答の良さや力強さを感じられるとマツダでは謳っており、具体的には高速道路での合流・追い越しでアクセルを踏み増して(3000rpm~)、一気に加速する場面でディーゼルエンジンの強みであるパワフルな加速を持続的に発揮出来るようになるとしている。
さらにサービスの申込方法や詳しい内容は、マツダの公式サイト内の「MAZDA SPIRIT UPGRADE D1.1」のページ で確認出来る。