マクニカは5月22日、ボールドライトと代理店契約を締結し、オリジナルデジタルマップを簡単に作成できる観光DXプラットフォーム「プラチナマップ(Platinumaps)」の提供を開始した。
同社では、「コロナ禍を経て、外出する機会も増え、観光事業が再び息を吹き返してきています。また、現在多くの観光地では、日本国内に加え海外からの観光客も多く訪れています。
そのようななか、観光地ではパンフレットや冊子タイプの観光マップを用意していますが、どこに行けば観光マップを入手できるのかわからない、入手したマップを見ながらの観光は煩わしいといった声がありました。
また、観光マップだけでは、その地域で運行されているバスの運行情報などを得ることがでず、別途バスの時刻表などを閲覧する必要がありました。
それらの課題を解決するため、自治体や団体などでは、観光マップをデジタル化する動きが広がってきています。デジタル化することで、観光情報のみならず、各店舗の混雑状況や、イベントのチケット予約、キャンペーン情報など、観光に必要なサービスをワンストップで入手できます。
さらに、印刷や設置の手間が削減できるだけでなく、どこにいてもすぐに入手可能で、使わなくなったマップを廃棄する必要がないといったメリットもあります。
このような観光DXプラットフォームが注目されていることから、マクニカでは、オリジナルデジタルマップを簡単に作成できるプラチナマップの取り扱いを開始しました。
今後は、マクニカが持つ自動運転EVバスを中心としたサービスソリューションとデジタルマップ、まちが持つ価値を組み合わせることによって、次世代の観光体験を提供していきます」と述べている。
同社のプラチナマップは、デジタルマップ上に観光スポットを写真付きで示した画像ピンを配置でき、ピンをタップすると、観光スポットの営業時間、混雑状況などをリアルタイムに表示するもの。
地図上を走行するバスやクルーズ船などの位置情報や混雑状況なども正確に表示可能で、待ち時間を考慮したスムーズな観光地移動を実現することができ、11ヶ国の言語に対応した音声ガイド、店舗紹介の動画やメニューなどの詳細情報の提供も可能という。
<オプション機能>
■移動体管理
衛星測位システム「みちびき」に対応したIoTデバイスを、観光バスやシャトルバス、トラック、業務用自動車などのモビリティに設置することで、地図上にモビリティの位置をリアルタイムに表示できる。
■店舗側によるデータ更新
コンパニオンアプリ「プラチナマップコネクト(Platinumaps CONNECT)」を通じて、店舗や施設の担当者が自ら施設の情報を自由に登録、編集、更新が可能。店舗のセール情報や急な営業時間の変更も店舗側が発信できる。事前の電話番号認証によって、データを第三者に書き換えられることはない。
■混雑情報配信
コンパニオンアプリ「プラチナマップコネクト」を通じて、店舗や施設の混雑状況(ステータス)を地図上にリアルタイムで反映できます。入店までの待ち時間なども配信できる。
■デジタルスタンプラリー
期間を設定しスタンプラリーを開催できます。利用者の滞在時間や回遊率を把握できる。
■電子クーポン
実店舗で利用できるクーポンを地図上で配布できます。スタンプラリーと合わせれば、集客向上が見込め、クーポンの利用回数や集計機能なども搭載。
■デジタルフロアマップ
ショッピングモールやテーマパーク、イベント会場などの施設内のフロアマップ(フロアガイド)をデジタル化できる。従来は紙媒体でしか表現できなかった施設内のマップをデジタル化できる。
■予約機能
レンタルサイクルやイベントチケットなどの予約機能を搭載できる。利用者は予約可能なスポットを地図上で閲覧し、そのまま予約ができます。メールによる予約確認や予約管理画面も搭載している。
■その他
プラチナマップは、デジタルサイネージに標準対応。作成したフロアマップをデジタルサイネージに表示させ、店舗や施設の入口などに掲示して案内板として活用することも可能。