電動キックボードのシェアサービスを手掛けるLuupは10月26日、大手町・丸の内・有楽町地区まちづくり協議会のスマートシティ推進委員会とともに、大手町・丸の内・有楽町地区のスマートシティプロジェクトの一環として、電動キックボード公道走行による実証実験を10月27日より千代田区の一部エリアを中心に開始すると発表した。
同実験は、車道のみならず車道脇にある普通自転車専用レーンの走行が試験的に認められるもので、産業競争力強化法に基づいて経済産業省が創設した「新事業特例制度」を活用して実施される。政府認可での電動キックボード公道走行実証は日本初の試み。
今回の実証実験では、4者協力のもと、新しいモビリティの社会実装に向け、まずは大丸有エリア内に専用モビリティポートを複数設置し、実証参加者による電動キックボードの使用を通して、①より迅速・快適なラストワンマイルの移動のサポート②新型コロナウイルス感染症拡大を避けるため「三つの密」を回避という点で有効なモビリティと考えられている電動キックボードの公道走行についての安全性や社会受容性などの検証だけでなく、移動利便性とエリア内外の回遊性向上の検証も行う予定。
電動キックボードは、米国や欧州では導入・普及が進んでいる一方で、日本においては現行法制上、原動機付自転車に該当し、公道での利用には様々な条件があるため、安全かつ手軽に利用することが難しい状況となっている。Luupでは、今回の実証実験を通して、新しいモビリティを日本で安全かつ便利に利用するための「新しい機体の実証」と、シェアリングの形での移動体験を検証する「新しいシェアサービスの実証」を推進し、新しい短距離移動インフラを創っていきたいとしている。
■実施概要
【期間】2020年10月27日~2021年3月中旬
【実施目的】新型コロナウイルスの影響で各種交通機関などが制約を受ける状況下において、産業競争力強化法に基づく新事業特例制度を活用し、新たなモビリティとして電動キックボードの安全性や社会受容性などを検証する。
【走行条件】ヘルメット着用・免許携帯・ナンバープレート装着等、現行法における原動機付自転車と同等。
※本実証においては、車道走行に加えて、普通自転車専用通行帯の走行が可能となる。
【実施方式】新型コロナウィルス感染拡大予防のため、実験参加者へのレンタル方式
【実施エリア】東京都千代田区 大手町・丸の内・有楽町地区エリア、神田・御茶ノ水・神保町エリア
■大丸有エリアのポートについて(今後設置予定のポートを含む)
【大手町エリアのポート】
アーバンネット大手町ビル/大手町プレイス/大手門タワー・ENEOSビル
【丸の内エリアのポート】 丸の内仲通りビル/丸の内ビル
【有楽町エリアのポート】 新国際ビル/東京交通会館