小松製作所(コマツ)は、既存の従来型建機に、3D-マシンガイダンス機能やペイロード機能など、ICT機能を提供する後付けキット「スマートコンストラクション・レトロフィットキット」を、ランドログ社を通じ、4月下旬から日本国内で発売する。
コマツは、昨年4月よりスタートした新中期経営計画「DANTOTSU Value – FORWARD Together for Sustainable Growth」において、モノ(機械の自動化・自律化)とコト(施工オペレーションの最適化)で、施工のデジタルトランスフォーメーション(DX)を起こし、「安全で生産性の高いスマートでクリーンな未来の現場」の実現を目指している。
しかし一方、現在、日本の建設現場で稼働する建機の98%以上は、ICT機能を有さない従来型建機であることから、今回、既存の従来型建機に向けた同キットを提供することで、3D-マシンガイダンスやペイロード機能などICT建機と同程度(*1)のICT機能を利用できるようにする。
なお同キットは、コマツ製の建機だけでなく、油圧ショベルであれば機種を問わず後付け可能。
また、利用者がICT機能をより利用しやすいよう、3D施工時に必要な「GNSS補正情報配信サービス」や、3D設計データの送信や施工履歴を管理するスマートコンストラクション・レトロフィットキット用アプリ「SMARTCONSTRUCTION Pilot」を併せて提供する。
コマツは、今回のキット発売を通して、従来型建機のデジタル化を促進し、施工のDXによる、「安全で生産性の高いスマートでクリーンな未来の現場」の早期実現に取り組んでいくとしている。
[キット内容]
<主な機能と特徴>
・3D設計データによる3Dマシンガイダンスを利用した施工。
・ペイロードメータ(*2/オプション)。
・油圧ショベルであれば機種を問わず後付け可能。
・予定価格70万円(消費税、取付費用含まず)。
・2020年4月下旬から提供開始(順次対象機種を拡大予定)。
*1:国交省のi-ConstructionのICT活用工事におけるICT建機に必要とされる機能。
*2:ペイロードメータオプションについては、機種毎のパラメーター設定が必要なため、導入初期はコマツの機種のみが対象予定。