京浜急行電鉄(以下「京急電鉄」)は10月8日、観光型MaaS「三浦COCOON(コクーン)」が、2021年10月22日(金)に機能拡大を実施し、「予約」、「決済」、「デジタルチケット」、「マルチモーダル経路検索」の4大機能を導入するとともに、WEBサイトの全面リニューアルを実施すると発表した。
国土交通省「令和3年度日本版MaaS推進・支援事業」に分散化・混雑回避事業として選定された、京急電鉄が事務局を務める観光型MaaS「三浦COCOON」は、エリアマネジメント組織「COCOONファミリー」に参加する三浦半島地域の観光事業者など105団体が半島全体で連携して「エリアマネジメント」と「すごしかた提案」に取り組むためのMaaSプラットフォームとして、2020年10月にサービスを開始している。
今回の機能拡大により、三浦半島の主要な観光事業者の予約/決済/デジタルチケット基盤が「三浦COCOON」上で共通化が可能になる。これにより、観光事業者の顧客基盤を共有でき、事業者間の相互集客と相互リコメンドを行うことで、三浦半島観光の課題である観光滞在時間や観光消費額の拡大が期待できる。
また、京急電鉄では、横須賀市が実施する「よこすかMEGURU PROJECT」と連携し、「三浦COCOON」に今回導入する機能を活用した「デジタルよこすか満喫きっぷ」を2021年10月23日(土)から発売する。今後、「みさきまぐろきっぷ」など京急電鉄が発売するおトクなきっぷについても順次デジタル化を行うことで、「きっぷ+おすすめアクティビティ」など、利用者へのさらなる滞在価値の向上も目指す。
■リニューアル内容
– 予約機能
三浦半島の観光事業者が共通で使用できる予約プラットフォームを提供する。※2021年12月実装予定
– 決済機能
「三浦COCOON」を通して予約したアクティビティのオンライン決済機能。三浦半島でのアクティビティ特有の天候リスクによる自動返金にも対応する。※2021年12月まではデジタルよこすか満喫きっぷのみの対応となる。
– デジタルチケット機能
「三浦COCOON」を通して決済を行ったアクティビティ向けに使用する。また、デジタルチケット化した「よこすか満喫きっぷ」を2021年10月23日(土)から発売する。※2021年12月まではデジタルよこすか満喫きっぷのみの対応となる。
– マルチモーダル経路検索機能
一般的な電車、バス等の公共交通機関だけの検索ではなく、レンタサイクルや電動キックボード、カーシェアなども含めた経路検索が可能。アクティビティページから、「ここへ行く」ボタンによる現在地からのワンタッチ検索も実現。オンデマンド交通やタクシー配車との連携も目指す。