KDDIは、あいおいニッセイ同和損害保険とau損害保険の資本異動について合意した。
KDDIは、7月2日に、あいおいニッセイ同和損保が保有する株式の一部を取得し、au損保を連結子会社とする予定。異動後の株式保有割合は、KDDIが51%、あいおいニッセイ同和損保が49%となる。
<au損害保険の株式保有割合>
– 異動前(5月27日現在):KDDI 33.4% / あいおいニッセイ同和損保 66.6%
– 異動後:KDDI 51.0% / あいおいニッセイ同和損保 49.0%
au損保は2010年2月、あいおい損害保険 (現・あいおいニッセイ同和損害保険) とKDDIの合弁会社として設立。各自治体による自転車保険の加入義務化に伴い、自転車安全利用等に関する協定を締結するなど、自転車保険の普及に取り組んでいる (※1)。
また、2016年4月から、KDDIと連携しauブランドの保険として「auの損害ほけん」を、今年4月には「au自動車ほけん」の提供を開始している。
KDDIおよびauフィナンシャルグループは、スマートフォンを通じた日常生活における決済・金融サービスをより身近にする「スマートマネー構想」を推進。
今回の資本異動により、KDDIの通信事業を基盤としたau経済圏や5G、IoTなど、KDDIグループの経営資源を活用し、連携を強化。現在提供中の自転車、旅行、ペット保険のほか、さまざまな損害保険サービスの拡充に取り組んでいくとしている。
なお、KDDIは関係当局の許認可取得を前提に、au損保をauフィナンシャルホールディングス (※2) の傘下への移管することを検討している。
一方、あいおいニッセイ同和損保は、au損保に対し、引き続き損害保険ビジネスに関する知見の提供を通じて、Web完結型保険募集の高度化や健全・適切な業務運営を行い、高品質の商品・サービスを提供。au損保の企業価値の最大化に貢献していくとしている。
[au損害保険の概要]
– 会社名:au損害保険株式会社
– 事業内容:損害保険事業 (傷害保険、盗難保険および費用・利益保険の引受)
– 設立年月日:2010年2月23日
– 本店所在地:東京都港区港南1-6-34 品川イースト2F
– 代表者:代表取締役社長執行役員 山田 隆章
– 資本金:60億9万円
– 従業員数:80名(2019年3月末日時点)
※1:2019年3月末時点で13自治体と締結。
※2:決済・金融事業の強化を目的として2019年4月に業務を開始したKDDIグループの金融持株会社。