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2024年3月6日【MaaS】

JTBGMT、訪日顧客に近距離モビリティのレンタル開始

坂上 賢治

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WHILLとJTBグループでインバウンド(訪日)旅行やMICE(法人による国際会議・インセンティブ旅行)を専門に取り扱うJTBグローバルマーケティング&トラベル(JTBGMT)は3月6日、JTBGMTの訪日観光客向けツアーで免許不要の近距離モビリティ「WHILL(ウィル)」の日額レンタルサービスの提供を開始した。

 

このウィルとは、免許不要で歩行領域を走行できる近距離モビリティ。今回サービス提供の対象となっている「WHILL Model F」は、軽量化を実現した折りたためるモデル。コンパクトになるため収納や持ち運びにも便利で、家族との旅先や外出先で気軽に利用できることに着目した。

 

 

コロナ禍を経てインバウンド需要が順調な伸びを示しつつあるなか、長距離の歩行に不安を抱える旅行者や高齢家族との旅行を検討している顧客に対して「徒歩」をカバーする移動サービスを提案することで、要望やニーズに沿った快適な旅行をサポートしていく構え。

 

同サービスの導入を決めた背景には、人生100年時代と言われるなかでセカンドライフを自分らしく楽しむ機運が広がり、シニア世代が「余暇にしたいこと」として最も多いのが「旅行」となっている。

 

または2人に1人は行きたい場所があるものの、旅行やレジャーに出向くことに二の足を踏むケースがある。その理由として「体力や長距離/長時間の歩行に不安があるから」「家族に気を遣ってしまうから」が挙げられている。そうした歩行に困難や不安を抱えるシニア世代は、世界視野から見ると2035年に2億人規模に増えるとも試算されている。

 

 

そこでJTBGMTでは、訪日観光客に日本での滞在を心ゆくまで満喫貰えるよう、きめ細やかな観光パッケージわ提案しているものの、長距離の移動に不安を抱える顧客は決して少なくないという。

 

今回のウィルのレンタルサービス提供を通じ、フルオーダーメイドで旅行する顧客。海外現地で企画したツアーで日本を訪れる顧客。クルーズ旅行中に日本へ寄港する顧客など、JTBGMTが取り扱うすべての顧客に体力や疲れを気にせず、家族などと同じペースで日本を愉しめる機会を提案していく構えだ。

 

標準的なサービス内容については以下の通り
顧客の要望に応じて、最短4日間から30日間の期間でウィルを貸し出す。
貸出モデル:Model F
セット付属品:充電器、バッテリー、バスケット、杖ホルダー
日数:4日間、5日間、7日間、10日間、14日間、20日間、30日間から選択可能

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。