スマートドライブは6月29日、パナソニックと、共同実証契約を締結したことを発表した。
2021年6月16日、共同実証契約を締結、物流⾞両を利⽤する企業向けに、ETC2.0システムを活⽤した運⾏管理サービスを提供することを目指し、共同実証を開始した。主に物流業界における業務効率化に向けた実証サービスの提供を2021年内に開始する予定だ。
【共同実証の概要】
(1)背景
インターネット通販市場の成⻑に加えて、新型コロナウイルスの感染対策による巣ごもり需要急増によって貨物量が急激に増加する⼀⽅、物流業界では⾼齢化などに起因するドライバー不⾜が年々深刻化している。ドライバーへの負担が増加する中、⻑時間労働是正に向けて、2024年4月には労働基準法の年間残業時間規制の導⼊が予定されるなど、物流業界における業務の効率化は喫緊の課題となっている。
(2)目的
ETC2.0システムは、2015年から導⼊が始まり、これまでに約648万台の⾞載器が搭載されている。料⾦収受に特化した従来のETCを進化させたシステムで、⾞載器が持っている特有の情報が全国の⾼速道路等に設置されたITSスポットを経由して収集される。今回の共同実証では、ETC2.0システムを活⽤した運⾏管理サービスを試験的に提供し、技術や事業⾯での検証を実施。⾼価なデバイスを新たに購⼊することなく利⽤可能な運⾏管理サービスを実現し、中⼩規模の物流業者でもコストを抑えた物流⾞両の運⾏管理を可能とすることで、物流業界全体の業務効率化の後押しを目指す。
(3)実施内容
スマートドライブの多種多様な業種業態におけるモビリティデータを利活⽤したサービス「Mobility Data Platform」などで培った知⾒と、パナソニックのハードウェア開発とETC2.0データ活⽤に関する知⾒をかけあわせ、使いやすいUI、活⽤しやすいUXをベースとした運⾏管理サービスを開発し、主に物流業界に向けて 2021年内の実証サービスの提供を目指す。