JLRは6月12日(英国ゲイドン発)、英国で車両を標的とする組織犯罪グループに対抗する積極的な警察活動を支援するべく100万ポンド以上を投資した。同社によると、この取り組みは、問題を根本から解決することで所有者を支援する前例のないセキュリティプログラムの一環だという。
JLRの投資は、全国の車両盗難多発地帯での車両盗難に対応するために、複数の警察部隊に追加の専用リソースを提供すると共に、情報収集のための新しい全国警察部隊を支援する。
これにより、盗難されたレンジローバー モデルを含む車両を輸出するために犯罪組織が利用している港での活動に対して警察側の取り組みを活発化させる手助けをしている。
専門の警察官へも、これらの犯罪を捜査する能力の強化でサポート。2つの警察部隊による試験的な作戦で、大規模な盗難車両の回収と逮捕が既に行われているという。
JLRでUKマネージングディレクターを務めるパトリック・マクギリカディ氏によると、「当社は常に、盗難の手口に関わる防護システムと共に新たなセキュリティ機能も開発しており、警察との緊密な協力を通じて、新たな手口を先取りし、盗難防止策を迅速に展開しています。
この追加投資は、当社が現在行っている他の積極的な取り組みと相まって、英国に於けるこの問題の撲滅に具体的な影響を与えるために当局を支援するという当社のコミットメントを示しているものです。
JLRは、車両窃盗犯に対する直接的な支援に加え、英国当局に車両の位置とテレマティクス データを共有して、起訴と車両回収活動を支援しています。その一環として、JLR は650人以上の警官を訓練し、回収された盗難車両の捜索と使用された工具の押収活動にも支援しています。
ちなみにこの発表は、車両盗難と顧客の保険料への影響に対処するための JLR の多面的な戦略の一環です。新世代のJLR車両は盗難に対する防御性が非常に高いことが証明されています。
新たな保険サービスは、ディフェンダーやディスカバリーの車両に保険をかけたい顧客や、ジャガー保険を通じたジャガーの顧客にも利用可能で、10月以降4,000人以上の顧客に見積もりを提供し、平均月額保険料は200ポンド未満となっている。JLRはまた、新旧モデルのセキュリティの堅牢性を反映した最新データを大手保険会社と積極的に共有し、オープンマーケットでの保険オプションの範囲を拡大するのに役立ってているという。
A英国警察のコンピューター(PNC)のデータによると、2022年1月以降、新型レンジローバーと新型レンジローバースポーツの盗難は0.2%であり、新型ディフェンダーでは2020年の発売以来、その盗難率は0.3%に留まっています。また英国の港湾警察のデータによると、盗難車として発見されたレンジローバーの数は、2022年と比較して2023年にほぼ半減し、49%減少している。
更に我々は、保証期間が切れた車両を含む旧世代車両の顧客のために、1,500万ポンドを投資して車両セキュリティを新たに更新し、可能な限り最高レベルの防御性能わ持たせる努力を重ねています。
また2023年10月から、JLRはジャガー保険とランドローバー保険を追加導入し、新規および既存のオーナー、特にレンジローバー保険を探しているお客様に対して、充分な補償を受けられるように支援しています。これについては既に46,300件以上の見積もり請求を頂いており、平均見積もり保険料は月額183ポンドとなっています」と結んでいる。