自動車リサイクル促進センター(JARC)は12月10日、国際協力機構(以下、JICA:ジャイカ)が発行するソーシャルボンドへの投資を実施した。
JARCは、全国の自動車ユーザーから預託された約9,400億円(2020年3月末時点)のリサイクル料金を、自動車が使用済みになるまで管理・運用する日本最大級の公益法人。
その運用対象資産は、安全かつ確実な方法として、「国債」「政府保証債」「地方債」「財投機関債」等とされているが、2018年度からは環境課題や社会課題の解決に資する債券への投資も実施。この投資方針は、今年度運用計画においても推進されていることから、今回JARCは、JICAが発行するソーシャルボンドへの投資を行った。
なおJICAは、今回のソーシャルボンドによって調達した資金全額を、有償資金協力事業として、新型コロナウイルスを含む感染症対策支援(保健医療システムの整備、水・公衆衛生環境の改善支援)や、その経済影響緩和支援(開発途上国の中小企業等への金融支援)に充当。
これら支援は、新型コロナウイルスの感染拡大が開発途上国にもたらたした健康危機や経済的影響から、早期回復することなどを目的としており、有償資金協力事業の案件については外部の評価者による事後評価が行われ、評価結果は JICAのウェブサイト上で公開されると云う。
[債券の概要]
– 債券名:第57回 国際協力機構債券
– 年限:10年
– 発行日:2020年12月25日
– 発行総額:100億円
■国際協力機構:https://www.jica.go.jp/index.html
■自動車リサイクル促進センター:https://www.jarc.or.jp/