JAFは9月30日、JAF会員からの救援要請を受けた際にあえて現場に急行せず、オンラインによるコミュニケーションを介して問題解決を図る「ビデオアドバイザリーロードサービス( JAF会員限定のサービス )」を10月1日から始動させると発表した。( 坂上 賢治 )
このビデオアドバイザリーロードサービスというのは、自動車に係るトラブルに遭遇した会員が、JAFに対してロードサービスなどの救援要請を依頼した時。
言葉ではなかなか伝わり難い自動車の症状や、インストルメントパネルがどのような表示になっているかなどJAFのテクニカルサポーターが、オンライン回線( ビデオ通話 )を介して自動車の正確な事象を把握して、より的確なアドバイスを行うというもの。
JAFでは、「お客様( 会員 )から電話で救援要請連絡を頂いた際、弊社のオペレーターが自動車のトラブル内容をお伺いする中で、映像等による確認を行った方がより適切なアドバイスが出来るケースがあります。
そこで、そうした場面では、JAFからお客様のお電話番号へSMSを介してビデオ通話用のURLを送付させて頂きます( 対象はスマートフォンと一部タブレットのみ )。その後、お客様がスマートフォンで、そのURLをタップして頂くと即座にビデオ通話が行えます。
この際、ビデオ通話でお客様に対応する弊社スタッフは全員、現場でロードサービス経験を積んだ職員(テクニカルサポートの担当者)となりますので、ご安心頂きたいと思います」と話している。
ちなみにJAFが、こうしたビデオアドバイザリーロードサービスの実施を決めた理由は、昨年2021年度に実施したロードサービスの救援要請のうち、約14,000件がビデオ通話で解決出来るものだったからだという。
結果、ビデオ通話で即時に対応すれば、会員が無駄にロードサービスの救援を待つ事無く、迅速にトラブルを解消出来たものが多かったのだと畳み掛けた。
JAFでは、「このようにオンライン上で解決出来るケースが増えれば、実際にリアルでご対応しなければならないお客様の救援要請に対して、サービスカーを、これまでよりも数多く配置させて頂く事が可能となり、その結果、お客様をお待たせする時間を短縮させる事が可能になります。
また、お電話ですぐに解決出来る事案が増えれば、お客様にとってもJAFスタッフの訪問を待たず、直ぐに次の目的地へ移動頂く事が可能になりますので、予定していたスケジュールの遅延を最小限に抑える事が出来ます。
JAFは今後も、お客さまの安心・安全なカーライフのため効率的なサービス提供を実行する事で、トラブル処理に掛かる時間を減らす試みを更に模索し、お客様からの救援要請に真摯に応えて参ります」と結んでいる。
【参考】JAFロードサービスの概要については以下URLの通り
https://jaf.or.jp/common/about-road-service/contents