JAFは2月17日、事故防止効果のある「実写版」危険予知・事故回避トレーニングに新規テーマとして「ラウンドアバウト(環状交差点)編」をウェブサイトとYouTube公式アカウントに公開した。
日本では珍しい“ラウンドアバウト(環状交差点)とは、ヨーロッパを発祥とする交差点形式のひとつで、日本でも2014年9月に施行された道路交通法改正に基づき、環状交差点の名称で法律的に整備された。原則、進入時に一時停止の必要がなく、右からくる車に注意して進入する。環状部分をすでに通行している車両がある場合は、その車両に優先権があるため通行を妨害してはいけない。合流と分岐を繰り返すことで、より安全に進行方向を変えられる。
日本ではあまり見られない交差点形式だが、まったくないわけではない。実際にこの“ラウンドアバウト(環状交差点)”を走行する際に何が危険なのかをしっかり把握できるよう、あたらしくこの「ラウンドアバウト(環状交差点)編」を公開したとしている。
動画では、環状交差点(ラウンドアバウト)を走行中、一つ先の道路を左折するため、早めに左ウインカーを出したが、左前方の道路にいた青い車両からは左折してくると思い込まれ、ラウンドアバウト内に進入し危うく事故になるシーンを体験する。
環状交差点、いわゆるラウンドアバウトを走行する際は、いつもと違った道路形状のため注意が必要となる。通常、交差点を左折するときは30m手前から合図を出すが、ラウンドアバウト内から左折するときは、そのひとつ手前の道路を通過するときに合図を出すことになっている。他の通行車(者)から勘違いされないようにウインカーをつけるタイミングには注意しつつ、飛び出してくるかもしれないと予測する。
また、歩行者や自転車など他の道路利用者の動きに配慮するほか、ラウンドアバウトに進入する場合も、走行車両に注意し、しっかりと安全確認をしてから合流する。
さらに、夜間編も新たに公開している。夜間に街灯の少ない道路を走行する際の注意として、歩行者や自転車が見えにくくなる危険シーンを体験できる。
JAFでは、今回公開した内容のほかにも“危険な場面”を想定したさまざまな動画を「実写版」危険予知・事故回避トレーニングとして公開。また、これらの動画をクイズ化した「交通安全3分トレーニング」も公開している。