一般社団法人日本自動車連盟(以下「JAF」)岡山支部は3月25日、岡山県内の「信号機のない横断歩道の一時停止」の実態調査結果を公開した。
まもなく春休みとなり、子供たちが日中も外出する機会が増える時期を迎える。「対向車が止まらない」、「後続車にあおられる」など周囲の車の動きに関係なく、信号のない横断歩道で歩行者を見かけたら、手前で一時停止すること、歩行者がいるか分からない時は、横断歩道手前で止まれるように減速することを徹底し、歩行者と周囲の車両に思いやりを持った運転の実践を呼びかけている。
■岡山県内の一時停止率は7.1% 9割以上が止まらない調査結果も
JAFが2020年8月、岡山県内の2箇所で信号機が設置されていない横断歩道を通過する車両を対象に行った調査では、歩行者が渡ろうとしている場面で一時停止した車は7.1%という結果となった。
これは、全国平均21.3%の3分の1、昨年の一時停止率13.4%からは、ほぼ半減(前年比52.9%)しており、歩行者の安全確保が十分に出来ていない一面がうかがえる。
■横断歩道に近づいた車両の交通ルール
①横断する歩行者がいるか分からない場合:横断歩道手前で停止できるように減速
②横断中/横断しようとする歩行者がいる場合:横断歩道の直前で一時停止。歩行者の横断を妨げない。
③明らかに横断中/横断しようとする歩行者がいない場合:横断歩道を通過できる
④横断歩道、または手前に停止車両がある場合:停止車両の前方に出る前に一時停止(信号機がある場合は除く)
横断歩道の存在を知らせる目印