伊藤忠商事は、来店型保険ショップ事業を展開するほけんの窓口グループ社(以下、ほけんの窓口)の発行済株式を追加取得して持分比率を57.7%とし、連結子会社化した。
伊藤忠は、2014年6月のほけんの窓口との資本・業務提携以降、同社の株式を既存株主から段階的に取得。今回、発行済株式を追加取得して連結子会社とした。
ほけんの窓口は、店舗に来店する個人顧客向けに生命保険や損害保険を販売する来店型保険ショップ事業を展開しており、全国約740の店舗網と、独自の社員教育システムに支えられたコンサルティングサービスを強みとする業界最大手。
保険会社による直接販売が主流だった生命保険流通市場で、「お客さまにとって最優の会社」を経営理念に掲げ、多数の中から特定の保険会社・保険商品に偏ることなく、各々の客にとって最適な商品を選ぶ事に注力して事業を展開。「安心の輪(※1)」や「3+①(※2)」といった独自の契約後のアフターサポートも提供している。
その結果、現在(2019年6月末時)では、提携先の保険会社42社が提供する257商品を取り扱い、業界トップとなる224万件の契約数(直営店415店舗のみ)を有し、契約継続率(契約から3年後の継続率)も約93%と高い水準を維持。
また、来店型保険ショップランキング第1位(オリコン顧客満足度ランキング)、保険ショップとして初のポーター賞(※3)受賞など、第三者からの評価も得ている。
伊藤忠は今後、国内外のネットワークやグループとのシナジーを活かし、ほけんの窓口の顧客接点の多様化や新たなサービスの創出に貢献し、さらなる事業成長を目指していくとしている。
※1)安心の輪:一人ひとりの客にふさわしい安心の備えをチャートでわかりやく説明し、様々なリスクに対する備えを提案、かつ保険の抜け漏れを防止する。
※2)3+①:契約後に証券が届いたタイミングで再度契約内容を説明し、契約内容を十分理解してもらう取り組み。「3」は、おおよその保険相談回数。「+①」は、改めて保険証券を基に契約内容を確認する回数。
※3)ポーター賞:一橋ビジネススクール国際企業戦略専攻により2001年7月に創設された賞。製品、プロセス、経営手腕においてイノベーションを起こし、これを土台として独自性がある戦略を実行し、その結果として業界において高い収益性を達成・維持している企業に贈られる。名前は、ハーバード大学のマイケル・E・ポーター教授に由来。
[ほけんの窓口の概要]
– 会社名:ほけんの窓口グループ株式会社
– 代表者:代表取締役会長兼社長 窪田泰彦
– 本社所在地:東京都千代田区丸の内
– 設立年月日:1995年4月
– 資本金:10億2,450万円
– 営業収益:420億円(2019年6月期)
– 人員数:約3,300名
– 店舗数:742店舗(直営:415店舗/パートナー店舗:247店舗/提携銀行店舗80店舗)