いすゞ自動車とトランストロン(以下、TTI/※1)、富士通の3社は、10月4日、物流に関わる様々な業界や社会インフラと連携した新たなサービスを創出する商用車情報基盤「GATEX(ゲーテックス)/※2」の運用を同日より開始。またいすゞは、これを利用したソリューションとして、進化した高度純正整備「PREISM(プレイズム)」と商用車テレマティクス「MIMAMORI(みまもり)」を提供すると発表した。
いすゞとTTIが顧客から情報を預る約50万台の商用車向けにサービスを提供することで、商用モビリティ分野に於いて最大規模のものとなると云う。
「GATEX」は、いすゞ、TTI、富士通の3社が、高度な商用車の運行管理や車両の稼働サポートサービス提供を目的に、昨年2月から構築を進めてきた商用車情報基盤。その運用の開始により、いすゞの「PREISM」、「MIMAMORI」と、TTIのクラウド型運行支援サービス「ITP-WebService」は、富士通の提供する「FUJITSU Hybrid IT Service FJcloud」上で相互連携することで統一運用が可能になると云う。
今後3社は、商用車の運行情報と車両コンディション情報を活用した高度な運行管理や稼働サポートサービスの提供に加え、荷主・運送事業者・倉庫事業者等の基幹システムをはじめとした多様なデータ連携により、物流業界が抱える様々な課題の解決に貢献する仕組みを提供。
また、業界を超えた情報プラットフォームとの連携による新たなソリューションの創出や、電動商用車の普及を見据え、EMS(エネルギー・マネジメント・システム)だけでなく、様々なデータベースとしての活用も視野に、商用車情報基盤として、カーボンニュートラル社会の実現に貢献していくとしている。
[各社の展望]
■いすゞ
「GATEX」を通じて、「運ぶ」を支え、信頼されるパートナーとして豊かな暮らし創りに、また輸送効率の最適化を通じてCO2排出量の削減に貢献。将来的にはEVの充電最適化も含めたエネルギーマネジメントなど、電動車時代の社会課題解決に寄与していく。
■TTI
CASE時代の物流に求められる「安心」「安全」「省力・効率化」「グリーン物流」ニーズを先取りし、最先端のコネクテッド技術による車両情報をリアルタイムに把握し最適運行を実現。クラウド型運行支援システム等、デジタル活用によるイノベーションを提供し続け、顧客の持続的な成長に貢献していく。
■富士通
世界をリードするDX企業として、実践知と先進テクノロジーを幅広く提供し、多様な価値を信頼でつなぎ、変化に適用するしなやかさをもたらすことで、サステナブルなMobility社会実現に貢献していく。
※1:①自動車の安全性、環境適合性、及び性能向上に関する製品、②産業機械などの各種移動体の高度情報化に対応する製品、③自動車用技術の各種移動体への応用製品に関する各種エレクトロニクス製品、および関連製品の開発・設計・製造・販売・サービス。株主:富士通51%/いすゞ自動車49%。
※2)GATEXの由来:門・門扉・出入り口などの意味を持つ「GATE」に、相乗効果や未知の可能性を持つ「X」を加えた造語。無限の可能性を創り出す扉と商用車情報基盤の将来の可能性を表現。
■(いすゞ)PREISM:https://www.isuzu.co.jp/product/preism/#1
■(いすゞ)MIMAMORI:https://www.isuzu.co.jp/cv/cost/mimamori/
■トランストロン:https://www.transtron.com/index.html
■(トランストロン)ITP-WebService:https://www.transtron.com/itp/itp-webservice/index.html
■(富士通)FUJITSU Hybrid IT Service FJcloud:https://jp.fujitsu.com/solutions/cloud/fjcloud/