NEXCO中日本は6月30日、トイレ清掃の一部を担う「清掃ロボット」の導入を発表した。
中日本ハイウェイ・メンテナンス東名が、E1A新東名高速道路(新東名)の浜松サービスエリア(SA、下り)のトイレを清掃するエリアキャストがおこなう作業の一部を担う「清掃ロボット」を7月9日(金)より導入する。
同社は、「i-MOVEMENT(アイ・ムーブメント)」の実現に向けて、企業・団体との共同研究による技術開発やグループ会社と連携した技術検討などにより、最先端の技術を導入した道路マネジメントに取り組んでいる。この取組みは、その戦術の1つである「維持作業(清掃および植栽作業)の機械化による省力化」につながる技術となる。
今回、浜松SA(下り)に導入する清掃ロボットの作業状況の検証などを踏まえ、2022年度以降に同社管内のSA・PAに床の清掃を専門とするロボットの導入を予定している。また、汚れが見えにくい小便器の下や裏側など、手鏡を照らしながら窮屈な体制でエリアキャストが清掃をおこなっている現状を踏まえ、さらなる省力化を目的として小便器、個室トイレ、多機能トイレの「清掃ロボット」の開発を進めている。
■清掃ロボット導入により期待される効果
・トイレ清掃の省力化
現在:ロビー、男女トイレ内の洗面エリア、通路、小便器、個室トイレを順番に清掃
導入後:床の清掃ロボットを導入することにより全体の清掃時間を約1割短縮
・清掃頻度向上による清掃レベル向上・快適性向上
現在:床の清掃は1日1回清掃後、定期的な見回りで汚れている場合に清掃を実施
導入後:清掃頻度を高めた作業状況などを検証
■清掃ロボットの概要・特徴
寸法:幅700mm×奥行994mm×高さ1,094mm
重量:約220kg
清掃の範囲:ロビーや通路の床(個室ブース除く)
連続稼働時間(バッテリー1個当たり):約3時間(清掃面積約4,800m2)
清掃方法:あらかじめ清掃ルート上を手動で移動しルートを記憶させた後は自動設定に切り替え清掃を開始
安全機能:超音波センサなどにより段差落下防止や障害物との衝突防止機能を装備