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2024年8月5日【ESG】

ICTら、提供車両の走行データをカーライフ充実に活かす

坂上 賢治

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IDOM CaaS Technology(ICT/イドム カース テクノロジー)とスマートドライブは8月5日、自動車ユーザーの車両走行データを活用して新しい「マイ・カーライフ」の促進を目的とする協業を開始する。

 

このICTとは、”CaaS(Car as a Service)”事業の新たな価値の提供を目指して、2020年4月にIDOMから分社化・設立された企業。その主業務は、IDOMが保有する車両取引データや車両運用ノウハウを背景に与信業務を担い、IDOMを利用するマイカー所有者に対して、高精度な残価予測モデルを駆使して顧客の柔軟かつ快適なカーライフをサポートする役割を担う。

 

対してスマートドライブは「移動の進化を後押しする」をビジョンに掲げ、移動にまつわる様々なモビリティサービスを提供。営業車両をリアルタイム管理するクラウド型車両管理システム「SmartDrive Fleet」を介して法人車両運用の効率化、安全運転の促進を支援している。

 

 

今回、このICTとスマートドライブが協業した背景は、モビリティ業界が100年に1度と言われる変革期を迎えるなかで、社会情勢の変化、生活環境の不安定化、金銭面での不安などから、個人がマイカーを所有するハードルの高さが浮彫りとなっていることがある。

 

そこで今取り組みは、中古車販売大手ガリバーが始動させた「乗りたいを叶える。乗れないをなくす」をミッションとする「ノレル(NOREL)」事業と、移動データの分析を担うスマートドライブが協業。ノレルの利用者に対して手軽かつフレキシブルなマイ・カーライフを下支えする。

 

より具体的にはクルマのサブスクを筆頭とするCaaS(Car as a Service) サービスの提供過程で、顧客が利用するカーリース/レンタカーの走行データをスマートドライブが収集・分析。車両の安全運転実績に応じた与信優遇を行うなど、カーファイナンス分野での独自サービスを提供。両社は、このようなクルマの貸し手も借り手もメリットが得られる協業スキームをつくり出すことで、予てよりノレルが掲げてきた事業ミッションを支える。

 

結果、「ノレル」の利用ユーザーが大事にクルマに乗ることでが得をする仕組みを構築。例えば、その一例としては、独自の与信審査技術を介してオートローン、カーリースの信販審査で否認される事態を回避。運転傾向データを用いて与信事業の独自性を高めていく構えだ。

 

両社は今回の協業について、両社の強みを活かしドライバーの運転傾向データを活用することで、より自由で豊かなカーライフの実現に向かって、更なるサービス開発を推し進めていくと述べている。

 

株式会社IDOM CaaS Technology
設立 : 2020年4月22日
代表取締役社長 : 山畑 直樹
所在地 : 東京都千代田区大手町2丁目7-1 TOKIWAブリッジ7階
URL : https://idomcaastechnology.co.jp/

 

株式会社スマートドライブ
設立 : 2013年 10月
代表取締役 : 北川 烈
所在地 : 東京都千代田区有楽町1-1-2 日比谷三井タワー12階
URL : https://smartdrive.co.jp/

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。