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2024年10月31日【アフター市場】

香港UCG、東京都江戸川区に完全自動のAI駐車場を新設

坂上 賢治

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香港発のUrbanChain Group(アーバンチェーン/UCG KK)は10月30日、東京都江戸川区にて日本拠点で4箇所目となるAIを活用したキャッシュレス駐車場の実証実験を開始した。同システムは、AIoTカメラのみで駐車管理と決済を自動化し、ユーザーの利便性と運営効率を向上させるという。

 

提供サービス内容 • 運営目的

(1)企業情報
UCG KKは、独自のAIoTプラットフォームを活用した画像認識技術を用い、駐車場決済の自動化を可能にするソリューションを開発・提供する駐車場Tech企業。現在、香港を中心に50カ所以上に導入され、UCGは駐車場が今後モビリティのハブを担う場所と捉え、駐車場から持続可能な都市モビリティの変革に貢献することを目指している。

 

主なサービスは以下の通り

 

AI カメラによるナンバー認識
「UrbanChain」の AI カメラによるナンバー認識率は約99.3%。ナンバー以外にも車両の色、タイプ、メーカーを認識する。1台のカメラで全ての駐車スペースを監視でき、自動ズームとフォーカス機能付きのモーター駆動レンズにより、車両の動きを追跡、認識精度を高めた。

 

AIカメラの認識データをUrbanPortal上 でリアルタイム監視

カメラモデル”Eye-1″で駐車場車室全てを一律で監視

 

車両認識情報をゲート式駐車場システムと連携した際は、ユーザ登録した車両ナンバーを自動でゲートを開閉することができたり、登録されている車両情報は、決済方法登録により自動決済も可能となる。

 

ドライバー向けウェブアプリ「UrbanPass」
専用ウェブアプリケーションから、車両ナンバーや決済方法を登録することで、ETCのようにゲートで止まることなく入出庫することができる。商業施設で利用したレシートをアプリから読み込むことで、駐車料金の無料化やディスカウントを自動適用させることも可能。

 

運営事業者向けポータル「UrbanPortal」
運営事業者は「UrbanPortal」を通して、駐車場を遠隔でモニタリング・管理・分析することが可能。利用者の利用状況を分析したり、周辺商業施設とコラボした販促などの施策を可能にすることで、駐車場からより高い利益を生むソリューションも提供する。AI カメラからからの情報を基に迷惑駐車などを検知し、自動で通知することもできる。

 

 

(2)目的
駐車場の運営では、香港で成功したソリューションを日本市場に展開し、以下の目標を達成し、「駐車場の新しい使い方」と「効率化された運営」の実現をを目指す。

 

利益の創出/最新技術の導入:AIによるリアルタイムの駐車スペース管理とIoTを活用した自動決済システムを導入し、効率的な運営を実現させる。

 

高収益の追求:2台分の駐車スペースを最大限に活用し、稼働率の向上と利用者満足度の確保を通じて、持続可能な高収益モデルを構築する。

 

地域との協力:地元小売店との提携により、駐車場広告を展開し、地域経済の活性化に貢献する。

 

EV充電設備の設置:環境に配慮したEV充電設備を提供し、顧客の利便性を向上させる。

 

余剰スペースの活用:自動販売機やスマートロッカーを導入し、駐車場利用者に多様なサービスを提供する。

 

業界のモデルケース/ショーケースとしての機能:施設は、駐車場運営会社向けの見学やデモンストレーションの場としても利用され、今後のスマートパーキング導入に向けた重要な事例となる。

 

(3)運営場所詳細
場所:東京都江戸川区東小松川1-12-16
時期:2024年10月30日
テスト導入:

 AIカメラを利用したキャッシュレス決済
 利用2回目以降は支払い行為不要の完全自動決済(登録ユーザーのみ)
 EV充電器やスマートロッカー設置といった付加サービスの提供

 

(4)決済概要/スキャン&支払い
1. 駐車場内設置のAIカメラが入庫車両情報を取。
2. 駐車した車両の滞在時間から駐車場料金を算出。
2. 出庫ドライバーは駐車場内設置のQRコードをスマートフォンで読み取る。
3. 車両ナンバープレートの数字箇所(1〜4桁)を入力。
4. 決済情報を入力すれば決済が完了。
5. 決済情報を一度登録しておけば、2回目利用からは自動決済を実現できる。

 

(4)決済概要/マルチペイメント精算機
1. 精算機上のキーパッドで「ENT」を押す。
2. 駐車した車両の滞在時間から駐車場料金を算出。車両ナンバープレートの数字箇所(1〜4桁)を入力。
3. 精算機画面上で駐車料金を確認。
4.タッチレス決済対応のクレジット/デビットカードで決済する。

 

(5)取得情報
– ナンバープレート
– 車体色
– 車体タイプ
– カーメーカー
– 車両画像
– 入庫時刻
– 出庫時刻

 

———————————

 

UrbanChain Group株式会社
所在地:
〒466-0064 愛知県名古屋市昭和区鶴舞1丁目2−32
東京都千代田区丸の内1-6-5 丸の内北口ビルディング 9階
20F, Leighton Centre, Causeway Bay, Hong Kong
URL:https://www.urbanchaingroup.com/ja/

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

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経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。