NEXT MOBILITY

MENU

2024年6月28日【MaaS】

ホンダ、着脱バッテリー式ポータブル電源を発売

坂上 賢治

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

ポータブル電源「Honda Power Pod e:」

 

本田技研工業は6月28日、着脱式可搬バッテリー「Honda Mobile Power Pack e:(モバイルパワーパックイー/モバイルパワーパック)」を電源として使用するポータブル電源「Honda Power Pod e:(パワーポッド イー)」を発売した。なおHonda Power Pod e:は、ホンダパワープロダクツジャパンを通じて、法人および個人事業主へ向けて以下の専用サイトで販売する。

 

Honda Power Pod e:は、独自の正弦波インバーターを搭載した定格出力1500Wのポータブル電源。家庭用コンセントと同等の十分な出力を確保する他、電気の質が求められる精密機器にも安心して使用することができる。

 

Honda Power Pod e:(使用例)

 

また排出ガスや騒音を発生させないため、オフィス・店舗の災害時の非常用電源、夜間工事用の電源など、エンジン発電機の使用が難しい屋内外の様々なシーンでの活用も可能。

 

また、予備のモバイルパワーパックをあらかじめ充電しておけば、充電待機時間なしですぐに充電済みバッテリーと交換し、より長時間、継続して使用することができる。

 

更に複数のHonda Power Pod e:や、自社インバーター発電機・蓄電機を別売りのコードで接続して並列運転することで出力を増やし、より幅広い電気機器に対応することも可能。

 

Honda Power Pod e:(使用例)

 

なお、モバイルパワーパックは、「BENLY e:(ベンリィ イー)」「EM1 e: (イーエムワン イー)」などの電動バイクをはじめ、他社製品も含めた様々な電動機器の動力源として活用されている。

 

モバイルパワーパックは製品間での相互利用が可能なため、他の製品に搭載されているモバイルパワーパックを用いて、Honda Power Pod e:を非常用電源として活用することも可能だ。

 

 

Honda Power Pod e: の主な特長は以下の通り

 

Honda独自の正弦波インバーター搭載
Hondaがポータブル発電機や蓄電機の開発で培った、独自の正弦波インバーター技術を採用。電気の質が求められる精密機器への電力供給も可能。

 

移動や保管に適したつくりで、多様な環境に適応
重量13.4kg、高さ430mm、縦幅269mm、横幅385mmと扱いやすいサイズに加え、四隅にハンドルを配置することで持ち運びのしやすさを追求した。また、横に倒しての使用および保管も可能とし、さまざまな使用環境や保管場所にも適応する。

 

並列運転による最大出力向上
複数のHonda Power Pod e:や、Hondaの発電機(EU9iGB、EU18i、EU26iJ)・蓄電機(LiB-AID E500)を接続して並列運転することで、電気供給量を増やし、多様な電気機器を使うこともできる。

 

ソーラーパネルでの充電に対応
再生可能エネルギーでの充電が可能となり、カーボンニュートラルの実現に寄与する。

 

専用スマートフォンアプリでHonda Power Pod e:の遠隔操作が可能
専用スマートフォンアプリ「Honda My Power Pod」とHonda Power Pod e:をBluetooth®接続することで、電源オフや充電タイマーの設定、バッテリー残量や出力状況の確認などを遠隔で行うことができる。

 

複数のモバイルパワーパックと別売りの専用充電器を使うことで、連続で使用が可能
使用中のモバイルパワーパックの電池残量がなくなっても、あらかじめ充電しておいた予備のモバイルパワーパックと交換することで、充電の待ち時間なしに、Honda Power Pod e:をより長時間、連続で使用することができる。なお、モバイルパワーパックの充電は、Honda Power Pod e:での充電に加えて、別売りのHonda Power Pack Charger e:を使って行うこともできる。

 

Honda Power Pack Charger e:(左)Honda Mobile Power Pack e:(右)

 

同製品は、バッテリーリサイクルの社会的責任の観点から、バッテリーの適切な廃棄に理解・協力して貰える事業者(法人・個人事業主)向けの販売としており、購入検討は専用サイトから申し込みを薦めている。

 

メーカー希望小売価格(消費税10%込み)
 - Honda Power Pod e: ¥246,400
 - Honda Mobile Power Pack e: ¥108,900
 - Honda Power Pack Charger e:(モバイルパワーパック専用充電器) ¥55,000

 

Honda Power Pod e:主要諸元
モデル名:E1500
全長(mm):385
全幅(mm):269
全高(mm):430
重量(kg):13.4
交流出力 最大出力(kVA/W):2/2000
交流出力 定格出力(kVA/W):1.5/1500
USB出力 定格出力(W):15
定格電流(A):15
定格電圧(V):100
定格周波数:50Hz/60Hz

 

 

Honda Mobile Power Pack e:主要諸元
形式:DM5026Z
セル仕様:リチウムイオン電池
全長(mm):156.3
全幅(mm):177.3
全高(mm):298
重量(kg):10.2
定格電圧(V):50.26
定格容量(Ah)/定格電力量(Wh):26.1/1314
連続放電出力(kW):2.5
IP保護等級:IP65

 

Honda Power Pack Charger e:主要諸元
全長(mm):434
全幅(mm):244
全高(mm):227
重量(kg):5.3
入力電源:単相AC 100-240V 50Hz/60Hz
定格充電電力(W):270

CLOSE

坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。