ホンダの英国現地法人であるホンダモーターヨーロッパは4月14日(現地時間)、EV向けエネルギーマネジメントサービス「e:PROGRESS(イー・プログレス)」を、同国で開始したと発表した。なお、自動車メーカーによるエネルギーマネジメントサービスの提供は、欧州初(※1)になると云う。
e:PROGRESSは、電力需要が少なく電力コストの低い時間帯にEVを充電することで、電力需要を平準化し再生可能エネルギー由来の電力使用拡大に貢献する、EV向けエネルギーマネジメントサービスで、電気自動車(EV)「Honda e(ホンダ・イー)」のオーナー向けに提供。ホンダは、このサービスの開始に先駆け、Honda eを昨年から販売している。
サービスは、スマート充電、リソースアグリゲーション(※2)を専門とするMoixa(モイクサ)社、英国初の変動型電気料金を提供する電力会社のOctopus Energy(オクトパスエナジー)社と共同で提供、充電器の設置については、British Gas(ブリティッシュガス)社が実施。
スマートフォンのアプリケーションに必要な充電量を入力し、Honda eを「Honda Power Charger S+ (4G)(パワーチャージャーエスプラス)」等、自宅の充電器に接続すると、Moixa社のソフトウエアにより最適な充電スケジュールが設定され、Octopus Energy社が提供する変動型電気料金を活用した充電が自動的に行われる。
ホンダは、これにより、標準的な電気料金と比較して、1年間で最大475ポンド(※3)充電費用の節約ができるとしている。
※1:2021年4月時点。ホンダ調べ。
※2:需要家と発電事業者をつなぐことで電力供給・需要のバランスを最適化し、安定供給を実現すること。
※3:平均的な家庭のエネルギー消費量を年間4,200 kWh、Honda eが2,000 kWhで年間8,000マイル(約12,875km)走行することを前提に計算。節約額は、家庭のエネルギー消費量、車両の使用状況などによって異なる。
■(ホンダ)Honda e:https://www.honda.co.jp/honda-e/