日野自動車が、平成30年2月15日、国土交通大臣に対して、リコールを届出た。
リコールの対象車は、「日野レンジャー」、対象台数は、計14,549台(※)。
リコールの概要
[届出者の氏名又は名称]
日野自動車株式会社 代表取締役社長 下 義生
[不具合の部位(部品名)]
制動装置(ブレーキホイールシリンダピストン)
[基準不適合状態にあると認める構造、装置又は性能の状況及びその原因]
中型トラックの空気油圧複合式ブレーキにおいて、後輪用ホイールシリンダのピストンカップ溝の加工が不適切なものがある。そのため、そのままの状態で使用を続けると、ピストンカップの定期交換時期より早く、ピストンカップ溝とピストンカップ内径間のシール性能が低下し、後輪用ホイールシリンダよりブレーキ液が漏れるおそれがある。
[不具合件数]
1231件(点検整備時の指摘:954件)
[事故の有無]
なし
[発見の動機]
市場からの情報による。
[改善措置の内容]
全車両、後輪用ホイールシリンダのピストンを点検し、対策前のものが組付けられている場合は、対策品と交換する。
[対象車種]
計1車種・91型式
●リコール対象車・通称名
「日野レンジャー」
[自動車使用者及び自動車分解整備事業者に周知させるための措置]
・使用者:ダイレクトメールまたは直接訪問で通知する。
・自動車分解整備事業者:日整連発行の機関誌に掲載する。
・対策実施車両:改善実施済車には、運転者席側ドア開口部のドアストライカー付近にNO.4201のステッカーを貼付する。
[リコール対象車の製造期間(製造期間の全体の範囲)]
平成 27 年 2 月 5 日~平成 28 年 1 月 7 日
[リコール対象車の台数]
計14,549台
(備考)
※リコール対象車の車台番号の範囲には、対象とならない車両も含まれる場合がある。 ※上記の他交換修理用部品として出荷し、組み付けられた可能性がある車両が1,430台、交換修理用部品として出荷し、組み付けられた車両が特定できないものが717個ある
リコール対象車の形式等、詳しい情報について
リコール届出一覧表(国土交通省 PDF):
http://www.mlit.go.jp/common/001221290.pdf
改善箇所説明図(国土交通省 PDF):