日野自動車は、中南米地域のトータルサポート活動の推進拠点としての機能強化のため、パナマの中南米事務所を拡大し移転した。
また移転に伴い、1月17日(現地時間)に開所式を実施。開所式には、在パナマ日本国大使館の大脇崇特命全権大使、パナマ商工省のRamon Martinez大臣といった来賓を招き、日野からはトータルサポート領域を担当する常務役員の山敷恵氏らが出席した。
日野は、2018年10月に公表した「Challenge2025」において、顧客と社会へ価値を提供していくための事業基盤強化の一環として、グローバル販売台数の拡大と顧客の稼働を支援する「トータルサポート」の強化を掲げている。
また、北米地域とともに米州を構成する重要な市場として、中南米地域を第3の柱と位置付けている。
日野は、中南米地域において1960年代に車販売を開始。2019年には、中南米全体で年間約1万5千台を販売し、これまでに累計で約20万台を販売した。
また、保有台数の増加を背景に、2013年にはパナマにアフターサービス技術のトレーニングセンターとなる中南米事務所を開設。広域な中南米の中心に位置する交通の要衝であるパナマで、地理的利点を活かし、代理店研修やイベント、会議を開催するなど、そのサポート活動を推進、2016年には、新車導入前商品教育を追加するなどして、拠点機能を拡大してきた。
そして今回、中南米全域に対するトータルサポートの「地域推進拠点」としての機能強化を目的に、中南米事務所をパナマ・パシフィコ経済特区内に移転し、各国販売代理店の人財育成のための研修・会議、スキルコンテスト開催のためのスペースを拡大。
車両のアップタイムを最大化し、ライフサイクルコストを最小化する「最高にカスタマイズされたトータルサポート」のスムーズな実践と、さらなる強化を図る。
日野は、中南米地域の顧客のビジネスに貢献するため、車両一台一台を最適な状態に保つ「最高にカスタマイズされたトータルサポート」に向けた取り組みを、今後も加速していくとしている。
[拠点概要]
– 名称:日野自動車株式会社中南米事務所
(Hino Motors, Ltd. – Latin America Office.)
– 所在地:パナマ共和国、パナマ・パシフィコ経済特区内
(Building 3835, Panamá Pacífico Blvd., Panamá Pacífico, Republic of Panamá)
– 代表者:辻本 広伸
– 設立:2013年4月11日(移転後の業務開始:2020年1月17日)
– 業務内容:中南米地域におけるトータルサポート活動の推進、各種研修等を通じた基盤整備
– 建屋面積:1,300㎡
– 従業員数:16名(2020年1月17日時点、日野駐在員、ナショナルスタッフ含む)